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Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

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『Paul Bley Trio‎ / Closer』

Paul Bley_Closer 1966年発表(録音は65年)、先鋭的なジャズを演奏していた頃のジャズ・ピアニストのポール・ブレイが発表したアルバムです。レーベルがESPなので、前衛性や即興色が高いものかと思いきや、全曲とも作曲作品。カーラ・ブレイ、アーネット・ピーコック、オーネット・コールマンが作曲者としてクレジットされてました。ベースにスティーヴ・スワロウが復帰しているのが僕的にはマジ萌えでした(^^)。

 カーラ・ブレイ作曲の1曲目「Ida Lupino」が穏やかで超ノーマルだったもんで、一瞬「あれ?あれれ?」と思ってしまいましたが、2曲目以降は知的で過激なポール・ブレイな世界でした。ああよかった(^^;)。「Start」「Batterie」「Cross Roads」「Violin」あたりは、曲も演奏も、保守すぎず前衛すぎず、本当にカッコよいと思いました。

 ただ、なんというか…非常に独特なサウンドやフレーズを作るように即興をしたり、耽美的にばかり演奏するようになった70年代と比べれば弾いている方だとは思うんですが、もうひとつ感動できなかったです。これだけカッコいい事やっていて、なんで感動できないんだろ…ひとつ思ったのは、曲に起承転結をつける演奏をしていないので、どの曲もクライマックスを迎えるという事がなくベタっとしてしまって、それが感動に繋がらない理由のひとつかも。もうひとつは、単純にまだ演奏に慣れてないのかな?このアルバムに入ってる曲って、この後のアルバムで何度も演奏する事になるんですが、そっちの方が熱くてカッコよかったかな…。

 というわけで、ポール・ブレイのアルバムの中でも良作に入る1枚とは思うものの、『Footloose』や、ジミー・ジュフリー・トリオでの神がかった曲や演奏にも、この後BYG Actuel から出たアルバムにももう一歩届かない感じ。彼のファンなら文句なしの買いでしょうけど、そこまで入れ込んでない場合は、『Foot Loose』やジミー・ジュフリー・トリオを聴いた後で手を出した方がいいかも知れません。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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