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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『一柳慧:交響曲第8番(室内オーケストラ版)、弦楽四重奏曲 他 一柳慧(p)、板倉康明指揮、東京シンフォニエッタ』

IchiyanagiTosi_Sym8_StringQ_Itakura_TokyoSymphonietta.jpg 一柳慧(とし)さんは、間違いなく戦後日本の代表的な作曲家の中に入るひとです。若い頃から天才少年と呼ばれてジュリアード音楽院に入り、日本にジョン・ケージの音楽を持ち帰って紹介、ジョン・ケージ・ブームの火付け役のひとりになった人です。作風は、セリーとアレアトリーの両方を取り入れた印象が強いです。

 このCDに収録されていた曲は、以下5曲でした。
・弦楽四重奏曲
・ビトウィーン・スペース・アンド・タイム
・トリオ・インターリンク
・レゾナント・スペース
・交響曲第8番《リヴェレーション2011》(室内オーケストラ版)

 「弦楽四重奏曲」は伝統的な4楽章制ですが、音楽自体は12音列技法使用。普通…かな?音列技法って、うまく使わないとオートマチックになって、誰が作曲しても変わらない音楽に聴こえちゃうんですよね(^^;)。

 「トリオ・インターリンク」はヴァイオリン、ピアノ、打楽器のトリオの作品。部分部分で書法が違っていて、スタートは武満徹の曲のような響きの世界、あとは基音を決めた自由作曲的。その次にインテンポで徐々にアッチェルしてもり上がってくところはミニマルみたい。つぎはぎですね(^^;)。

 「レゾナント・スペース」はクラリネットとピアノのための作品。これは1音省略型のセリーを元に自由作曲した感じ…かな?すみません、パッと聴きの印象で書いているのであまり信用しないでください(^^;)。曲調はアダージョで暗めの戦後日本現代音楽風、あるいはメシアン風と感じました。

 「交響曲第8番 室内楽版」は2011年制作で、3.11の衝撃を作曲者なりに音楽に投影したのだそうです。比較的オーソドックスな和声や技法を使っていて、「へえ、これが一柳さんの2010年代の作品なのか」と驚きました。

 一柳さんの作品って、色々な技法が聴けるのですが、「今回はアレアトリー」「これはセリー」「これはミニマル」みたいで、ちょっと衒学的に感じてしまいます。色んな書法が使えるのは分かったけど、色んな書法を使った結果、何がしたいのかよく分からない、音そのものに鍛えが入ってない、みたいな。このCDは録音もえらくデッドで、ときめく事が出来ませんでした。
 現代音楽で「現代音楽っぽい」響きとか、HR/HMでそれっぽい音楽とか、様式だけ真似した音楽ってつまらないと感じちゃいます。黛さんや武満さんや三善晃さんにあって、一柳さんにないものって、作曲技術ではなくて「音楽で何をやるか」という所なんじゃないかという気がしてしまいました。でも、そういう感想を改めさせられる作品に出会った事がありまして…それは次回!

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Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
ロシアとウクライナがほぼ戦争状態に入りましたが、僕はソ連解体後のウクライナについて本当に無知…。これは2016年にオリバー・ストーン監督が作ったウクライナのドキュメンタリー映画。日本語字幕版が出たらぜひ観たい このブログをYoutube にアップしようか迷い中。するなら作業効率としては早いほど良いんですよね。。その時にはVOICEROIDに話してもらおうかと思ってるけど、誰の声がいいのか考え中
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