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Category: CD・レコード > ロック・ポップス   Tags: ---

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『Beck, Bogert & Appice / Live』

Beck, Bogert Appice _Live 1973年の日本公演を収録した、ベック・ボカート&アピスの2枚組ライブ盤です。スタジオ・アルバムでのこのバンドのレコードは、ジェフ・ベックが大人しく、ダビングもあからさまに分かるので、ライブの方が良いのだろうとは思ってました。そういう予想って当たるんですよね(^^)。

 ジェフ・ベックが弾きまくり!今さらですが、これだけ弾きまくれるんだ、みたいな。そりゃ引く手数多にもなりますよね。しかし本当の凄さはそこじゃない、ティム・ボガートとカーマイン・アピスのリズム隊が強力でした。ドラムはドカドカ叩きまくり小技入れまくり、ベースは低音でブンブン鳴りながらしっかりカウンター入れたり。ドラムとベースでここまで埋めてくれたら、フロントは相当楽ですよね。

 ただ、ちょっと演奏が落ち着きません。良くいえば勢いあるけど悪くいえば雑、演奏が曲をまとめられません。このトリオには「Lady」というなかなかインパクトのある曲がありますが、曲の大事な所であるブレイク後の縦線が揃わなかったりと、さすがにそこは決めないと駄目だろという所までラフ。ヴォーカルとコーラスも揃わないし。
 それはサウンドもそうで、中域たまりすぎてボワンボワンだから、よけいにアバウトに聴こえてしまいました。この録音をした鈴木智雄さんって、当時のソニーの録音エンジニアの切り札かもしれなくて、マイルス・デイヴィスの日本公演もこの人がエンジニアでした。でもはっきり言ってこの人の音が良いとは思えない…。前年のディープ・パープルの日本公演の録音が凄かったから、つい外タレが「俺も日本で録音したい」と思ったんでしょうか。でもディープ・パープルの『Live in Japan』って、エンジニアはイギリス人なんですよね。。

 このアルバムの価値を言うなら、ヴァニラ・ファッジのふたりの演奏がなかなかすごい事、そしてジェフ・ベックがギター1本でリードもサイドも務めたライブとしてはこれが一番かも知れない事じゃないかと。でも荒いです。僕はジェフ・ベックが大好きで、はみ出しまくり暴れまくる所なんて特に好きですが、でもそれってうまくやらないと、音楽が安定しなくもなる諸刃の剣なのかも。この直後に来るフュージョン期は、リズムセクションが超タイトですが、それってベック・ボガート&アピスの反省があったんじゃないかなあ。そう考えると、キャリアを通じて洗練を極めたスタイルが『Blow by Blow』以降のジェフ・ベックだったのかも知れません。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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