
ニューヨークにもデトロイトにも近いオハイオ州、日本で言えば東京じゃないけど千葉か埼玉ぐらいの感じかな?たしかハンバーガーのウェンディーズがオハイオの企業だったし、南部から北上してきたアフリカン・アメリカンの人たちもいっぱい住んでる都市部なのでしょう(憶測)。というわけで、
オハイオはファンクのメッカのひとつで、「オハイオ・ファンク」なんて言葉があったりするほど。そして、
オハイオ・ファンクと言えば、何はともあれ60年代末から活動していたオハイオ・プレイヤーズでしょう!名前がダサい気がして、食わず嫌いでずっと避けていたバンドでしたが、ある時にブラック・ミュージック好きの同僚がこのレコードを聴かせてくれまして、一瞬で虜になりました! 1974年発表。
アルバムの
最初の2曲がヤバすぎるぐらいにかっこいい!これがレア・グルーヴというヤツか?!コーラスやつぶやくようなヴォーカルは入っているものの、基本インスト。エレピやベースやドラムが絶妙なグルーヴを生み出して、ギターが激しくなりすぎずに絶妙に乗ります。そして、呪術的に同じブルーヴが繰り返されて、1曲7分以上なんて曲はざら。もしかすると、クラブとかでは延々と演ってたのかも知れず、聴いているとどんどん気持ち良くなっていきます。ああーこの格好良さは後期のスライ・ストーンと同じだ、カッコよすぎる、これは音楽のドラッグですね(^^;)。
でもアルバムの半分はフィリーソウルみたいなちょっとエロくて甘々のバラードで、聴いててちょっと恥ずかしかったです(^^;)。耳もとでささやくように「Love」とか「Ah」とかいうんですよ、この時代のブラック・ミュージックの露骨なセックス賛美は日本人の僕には恥ずかしすぎて聞いてられないっす(^^;)。
恥ずかしいと言えば、僕はこのアルバムをLPで持ってるんですが、LPは2つ折りジャケットで、裏が表ジャケットと繋がっていて、生尻にレザーブーツです。内ジャケットはさらに過激で、完全にバックから(以下略)…素敵です。
ファンクって、子供の頃のイメージではベースがうねりまくって、ドラムがタイトで、エレピやクラヴィがいい味出していて、ギターがワカチコ鳴っていて、すごくかっこいいイメージでした。ところが実際に聴くと、ディスコだったりポップだったり、意外とイメージと違うチャラいものが多かったりして。そんなわけで、スライや
ジェームス・ブラウンは好きだったけど、Pファンク系やブラザーズ・ジョンソンはいまいち合わなかった僕が、オハイオ・プレイヤーズのこのアルバムを聴いて、「オハイオ・ファンクというのがあるのか、メッチャかっこいいわ」と思ったのでした。で、他のオハイオ・ファンクはチョロっと聞いた限りチョロかったんですけどね(^^;)。これはおススメ!
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