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DVD『キラー猪木 DVD 2』

KillerInoki_Bock.jpg キラー猪木のDVD第2集は、「熊殺し」の異名を取った極真空手のウイリー・ウイリアムスとの異種格闘技戦、猪木がブチ切れて凄惨な結末となったグレート・アントニオ戦、そしてヤバい体格とマジもんのシュート技術を持っているように見えたドイツ人レスラーのローランド・ボック戦の3試合が収録されてました!

■ウイリー・ウイリアムス戦
 アクラム・ペールワン戦と同様にアングルがエグすぎて、果し合いの危険な香り。僕は子どもの頃にリアルタイムでこの戦いを見てましたが、緊迫感が凄まじくて、おしっこちびりそうでした(^^;)。いまだにプロレスなのかガチなのか分かってませんが、そこがすごい。
 そういえば、梶原一騎さんが、この試合をクライマックスに持ってきた「四角いジャングル」という漫画を描いてたなあ。つまり、この試合を世紀の一戦とすべく、10巻ぐらいかかる漫画が描かれてたんです、すごくないですか?たとえば、矢吹ジョーvs力石の抗争を描いた漫画があって、その決着戦が本物のリングで行われる、みたいな感じだったわけです。ちなみに梶原一騎は、その後にやくざと一緒に猪木を監禁した事件を実際に起こしました。昭和は堅気とやくざの間みたいな人が普通にいたんですよねえ(^^;)。
 何かで読んだんですが(多分『U.W.F.最後の証言』という本)、ある時期の猪木は、佐山聡さんや前田日明さんに、ショーのプロレスに見切りをつけた格闘技路線に乗り出す計画を話していたそうです。実際に猪木自身が、プロレスとは一線をひいた異種格闘技戦を戦っていたわけですが(といっても、アリ戦とペールワン戦以外は台本ありだったらしいです)、それを見ていた極真空手が猪木に挑戦状をたたきつけたというもの。もしこれがガチだとしたら、極真も、ウイリーという化け物を猪木にぶつける事で知名度をあげて門下生を増やそうという狙いがあったんでしょうね。極真サイドは「ウイリーが負けたら腹を切る」という人がいたほど殺気立っていて、試合前から「セコンドの人数が多い、降りろ降りろ!」とレフェリーから激しく注意されたりと、門下生自体がヒートしてしまって、果し合いの殺気がものすごいです。
Inoki_WWilliams.jpg 試合は…試合になりません(^^;)。極真側は相手の舞台だし、負けたところで極真の一選手の負けというだけだから大したダメージはなさそう。でも猪木は負けたら格闘路線のすべてがオシマイだし、かといって勝ってしまうと新日vs極真の遺恨がエスカレートしてしまいそう。では引き分けは?東京プロレス時代にしょっぱい事やって暴動を起こされた経験のある猪木は、あんまりしょっぱい事をやると客が暴徒化する事を知っていたんでしょう。結局猪木は自分からは積極的に仕掛けに行かず、適当なラウンドまで引っ張って試合を成立させ、そして引き分けに持ち込みます(゚∀゚*)エヘヘ。アリが猪木にやった事の逆をやったわけですね。
 しかし、ハプニングが起きます。せっかく引き分けで終わらせたのに、この戦いのために漫画まで描いてきた立会人の梶原一騎が「この試合はこんな事で終わらせるような小さな試合ではない。立合人の権限で、試合続行とします」とか言ったもんだからさあ大変。猪木は場外でウイリーの腕を固めて、試合続行できなくさせて終了。勝ちも負けも中途半端な引き分けも許されないという戦いを強いられた猪木が戦っていたのはウイリーじゃなかったのかもですね。ヤクザの抗争みたいなもので、単に相手のタマを取ればいいわけではなく、どう手打ちに持ち込むかという戦いは、ひりつくような緊張感でした。
 僕的に、プロレスがらみでこれほどの緊張感があった試合って、この次は桜庭vsグレイシーあたりまで無かったなあ。それぐらい凄い試合でした。

■グレート・アントニオ戦
 猪木が相手を一方的に制裁する試合です。でも、そういう「一歩間違えるとリアルファイトに発展する」というのもプロレスであって、むしろそういう所がないとプロレスはつまらないっす。要するに猪木のプロレスって、総合格闘技をベースにした「リアルファイトになっても強いんじゃないか」というものを感じさせるところが魅力だったんじゃないかと。
 似たような制裁試合に猪木vsラッシャー木村戦がありますが、木村戦がどこまで台本だったのか分からないのに対して、グレート・アントニオ戦は、猪木が切れて暴走していく過程がよく分かります。最初は猪木もプロレスしようとしてたように見えます。でも、Gアントニオが相手の技を受けず、さらに危険な所へのパンチを繰りだした瞬間に猪木がブチ切れ。ここからが凄惨で、Gアントニオの顔面にヤバいパンチをもろに入れ、倒れた相手の顔面をつま先蹴り。ブチ切れてから相手を潰すのに要した時間はほんの5秒か10
秒ほどですが、逆に言うと仕留めに行ったら秒殺というのがシュートの怖さなんでしょう。喧嘩の凄さでした。
 ただ、子供のころの僕は、普通にショーやってる時のプロレスでも、ストンピングや流血は普通にあったもんで、いつものプロレスとの差が分からず、別にいつもの事と思って見てました(^^;)。まだプロレスの中のプロレス部分とガチ部分を見分けるなんてとても出来ない状態だったんですね。ショーをガチと思っていた事ももちろんあったけど、この試合の場合はガチをショーと思っていた、みたいな。そういうショーなのかガチなのかが曖昧だったのが、新日の面白さだったとも言えるんでしょうけど。

Inoki_RolandBock.gif■ローランド・ボック戦
 アクラム・ペールワンと同じで、アリと戦って世界的に有名になった猪木を倒して名をあげようとしたのが、ドイツ人レスラーのローランド・ボックでした。猪木がボックに招聘された時の試合なので、猪木側の台本が使えないんでしょうね。勝敗は決まっていたんでしょうが、レシート(かたい攻撃を入れられたらきっちり入れ返して舐められないようにする、みたいな)というか、要所要所に互いのレスリングにガチっぽい所があるので、シュート好きの僕には面白い試合でした。でも、プロレス的な盛り上がりを期待する人には実につまらない試合かも。
 どう見てもボックのレスリングの技術がヤバいです。ボックって、たしかアマレスのドイツ代表。体はでかいしレスリングのテクニックも凄いし、どう見てもむちゃくちゃに強そうな人間凶器。特にヤバいのがスープレックス・マシンとしてのボックで、相手を捉まえたら、どういう角度からでもスープレックスやサルトに持っていって放り投げてしまいます。スープレックスやサルトって、プロレスだから相手を安全に落としてあげてる気がするんですよね。でも、シュート試合なら相手を頭や肩口から落とすとか、受け身が取りにくいように放り投げてしまうとかしそうじゃないですか。昔、YouTubeで、シロウトが相手をボディスラムで頭からアスファルトに落としてる動画を見た事がありますが、相手はピクリとも動かなくなってました。投げ技って軽視されがちですが、危険な角度で落としたら相手を殺せるほどの本当に危険な技なんだと思いました。
 というわけで、ガチだったら猪木は殺されてただろうな、というシーンが何度もある試合。ボックすげえ。ついでに、相手の技を外す技術、足技で相手を転がす技術も、「あ、こいつはマジだわ」と感じました…格闘技経験がないシロウトの意見ですけどね(^^;)。
 でも猪木の凄さが観れるところもけっこうあって、その筆頭はやっぱりアクラム・ペールワン戦でも使ったダブル・リストロック。相手の腕を背中側にねじ上げるという、見るからに実践的な技です。猪木のダブル・リストロックは技への入り方が芸術的で、バックを取られた(取らせた?)体勢からこの技を決めてしまうんですよね。まず、相手の手首を巻き込んでねじ込み(もしかして指を捻って相手のクラッチを外している?だとしたらこれは防げないだろ…)、次に足を絡めて相手が回転するのを防いで下から決めるんですが、ボック相手にこれが思いっきり入ってます、しかも2回。すげえ。
 プロレスだけど、かたい攻撃が入るのでレシートもバシバシ入るという半分シュートな試合。「俺相手に仕掛けてきたらやっちゃうよ」みたいに刃物をちらつかせていく所が面白かったです。でもそういうことが出来るには刃物を持ってないといけないわけで、刃物を持っていないためにレシードできずにビビってしまうと、小川-橋本戦みたいになっちゃうんでしょうね。

 ウイリー戦やボック戦あたりまでは、猪木の足もまだ太くスタミナも技もあって、猪木の実力を判断するならこの頃までの猪木を見るのがいい気がします。体だけなら日プロ時代の方がさらに凄いしコンディションもよさそう。逆に技だけならもうちょっと後の方が細かい技が色々見れて面白いですが、でも全体的なバランスは、この時期がいい気がします…素人なのでよく分かりませんが(^^;)。試合としては、猪木が押されてるものが多い第2集ですが、逆にいうとそれだけリアルな部分の入ったファイトで、シュート好みの人には面白く感じられるんじゃないかと!

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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