『HIGH TIDE / SEA SHANTIES』

HighTide_SeaShanties.jpg イギリスのバンド・ハイタイドが1969年に発表したデビューアルバムです。サイケデリックな要素とハードロックな要素の両方が混ざった重めの音楽、という感じです。

 このCD、いいところが色々とあります。まず、ドラム。全体のチューニングが低めで、またリズムが跳ねる事無く非常にスクエアなので、「ズドッ」みたいな感じで、ボディーブローのようにジワジワ来ます。プレイも派手さはないんですが、ツボが分かっているというか、ライドあたりの使い方がすごくうまくて、バンドを見事に支えているという感じです。

 そして、多分ここが一番目立つところだと思うんですが、ギター弾きまくりです。ファズもえらくかかっているので、歌が歌っている間もギターの存在感がありすぎで(笑)、感覚的にはずっと弾きまくってるみたいに感じます。

 そして、バンド編成。ヴァイオリンが入っているところが面白いです。アンプリファイされて、しかも所々ではワウとかディストーションもかけてあるみたいで、気を付けて聴いていないとギターと勘違いしてしまいます(^ ^;)。ギターとの関係も面白いです。ヴァイオリンがずっと左、ギターがずっと右みたいな感じ(曲によって逆になったりする)。これが成立するという事は、ギターとヴァイオリンが、どちらかがバッキングでどちらかがリードという関係に無いという事です。そういうアンサンブルだと、右左のバランスがおかしくなるはずなので。どちらも、バッキングとリードを同時に取っている感じです。

 しかしギターの存在感と、ギターとヴァイオリンの関係のあり方という2つの特徴、私にとってはこれが諸刃の剣でした。それが魅力であると同時に、退屈さの原因でもあるのです。常に双方が対等の関係で行くものだから、そしてどの曲もファズ全開で行くものだから、どの曲も同じに聞こえてくるんです。
 このブログですが、備忘録としてだけでなく、「なんかいい音楽ないかなあ」って方のために書こうと思って始めました。良いと思ったCDしかとりあげる気がないので、このCDも間違いなく好きなんですが、上記の理由で、人に確実におすすめできるかというと、ちょっと微妙です。サイケデリックとかハードロックを追っていて、大有名なバンドをみんな聞いちゃった人とか、ギターが弾きまくっているロック・アルバムを探している人向け、って感じです。

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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです(ノ^-^)ノ
音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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