『The Chemical Brothers / dig your own hole』

Chemical Brothers_Dig 同じく、90年代中ごろのポピュラー音楽で印象に残っているものを。97年発表、ケミカル・ブラザーズというグループのセカンドアルバムです。ブレイクビーツとかDrum 'n' Bass とかエレクトリカとか、そういうある種の「新しい音楽ジャンルの枠」を指す言葉が出てきた頃でした。やっぱり、サンプラー登場以降のクラブあたりから始まった音楽の流れなんじゃないかと。前の記事のジャミロクアイと違い、ポピュラー音楽業界の枠からはずれているところが、よりリアルなクラブ・ミュージックという感じでした。実際、東京や神戸どころか、アメリカで行ったクラブでもよくこういう音楽がプレイされてました。でも僕は、クラブのノリがあまり好きじゃなくって…アルコールとセックスまではいいんですよ。どうにもドラッグがね(゚∀゚*)。。まあ、そういうアンダーグラウンドなものを良しと見るセンスは、アルバムタイトルなんかにもあらわれてると思います。

 このアルバムで一番有名なのは、1曲目の"block rockin' beats"だと思います。ドラムのフィルがカッコいい!!!執拗に繰り返されるギターのリフがいい!!そして、何よりサウンドがカッコいい!!しかし、この心地よいサウンドに浸っているうちに、ある事に気づき始めます。意図的にコンプレッションされ、低音が強調され、電子音が飛び交うこの派手なサウンドが音楽的な印象を決定づけていると思うんですが、音楽そのものの作り方はミーターズとかの古き良きオークランド・ファンクと完全に同じですよね(^^)。つまり、変化したのは新しくなった楽器のサウンドだけ、と言えるんじゃないかと。他の曲も、ループ多用の構構造からしても、基本的にはグダグダと酒飲んで、踊りたい人は踊って…みたいなクラブ音楽がベースなんでしょうね。それは、50年代からあまり変わっていないという事なのかも知れません。
 90年代中頃のクラブ音楽というと、皿回しなりサンプラーなりでベーシックリズムを作り、その上にエレクトロ系の音をかぶせてフィルターなんかで操作して、30分ぐらいしたらクライマックスでリズムを切ってフィルターで音を変化させてクライマックス…というのが形でした。なぜかみんなクラブで金太郎飴のようにこうしてたなあ、なつかしい。

 こういうのって、家で聴いても全然楽しくないような気もしたんですが、最近は寒くって作業効率が落ちてたのです。そんなもので、「なにか垂れ流しで掛けておくだけで仕事が捗る音楽は無いかな…」なんてゴソゴソやってたら、このアルバムが出てきた次第。いやあ、これは作業BGMとしてもかなりイケる音楽ですよ!!


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Bach Bach

Author:Bach Bach
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音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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