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Category: CD・レコード > ロック・ポップス   Tags: ---

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『Jeff Beck / You Had It Coming』

Jeff Beck You Had It Coming 『Who Else!』で復活したジェフ・ベックが2001年に出したアルバムです。バックトラックの打ち込み依存度は前作よりさらに加速、テクノも通り過ぎてドラムンベースまで射程に入れたような音楽でした。たしかにこういうクラブ系のエレクトロニカって、当時流行ったなあ。

 こういうドラムンベースって、低音ずっしりアタックびしばしなサウンドだけで「カッコいい!」と感じます。理屈抜きに人を躍動させるツボを押さえた音楽なんでしょう。そういう意味では、たしかにかっこいい音楽だと感じました。でも、これをプレーヤーが絡むインスト音楽として絡めるには、どうしてもドラムンベースじゃない要素も持ってこないと厳しくなるのかも。ジェフ・ベックのギターの良さを引き出せていないとも感じたんですよね。

 ジェフ・ベックのギターって、フレーズの最期で汚い音でスライドダウンしたり、極端にアーミングしたりと、えげつない音色で「うおお!」と感じさせたりするインパクトを持ってるじゃないですか。ちょっと悪い言い方をすると、ネコだましの連続で成り立たせている面があって、よく聴くと「あれ?もしかしてアドリブではほぼペンタトニックしか弾けない?」と思ったりもして。つまり、長いアドリブを取らないのは、単純に長いソロをまとめるだけの楽理を持っていないのかも。
 そうなると、演奏ではなく曲自体がある程度のドラマを持てていないと、音をうしろに繋げていくけん引力になるものがなくなっちゃうんですよね。分かりやすいところでいえば、コード進行だって、音楽を次へと引っ張っていく重要な力になります。たとえば「C / Cm / Dm7-5 / G7+5 / CM6」みたいな進行があったら、これだけで飽きずに5小節を持続させる力として働くじゃないですか。ところが「C / C / C / C / C」となっていたら…このへんは聴く人によるでしょうが、僕なら3つ目のCで飽きて「もういいや」となっちゃうのです。コード進行はあくまで例のひとつですが、要するに音楽をうしろに繋げていく力の弱さが、このアルバムで起きている事と思いました。

 ジェフ・ベック関係なしで、ドラムンベースのアルバムだと思って聴いた方が、僕個人は好意的に聴けるアルバム。ギターインストに馴染まず、これをやるならもう少し劇的構成を組み込んだ方が…そうやって作ったのが、70年代中ごろのフュージョン時代の音楽だったり、前作『Who Else!』なのかな?ジェフ・ベックは強烈なKOパンチを持っているけど、試合を組み立てられるフットワークやコンビネーションは持っていないボクサーみたいなもので、彼を勝たせる有能な作曲家アレンジャーというトレーナーがついていることが成功の条件なのかも知れません。それがヤン・ハマーやトニー・ハイマスだったんだな、と。

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Comments
R.I.P. Beck 
Jeff Beck、書こうかな、でもBach Bachさんが書いてくれるたら便乗するか、なんて思って様子見してました。こういうのはいけませんね(笑)。

書かれた通り、自分の中では「Blow by Blow」と「Wired」で終わってしまってます。
Tal Wilkenfeldとの演奏も結構聞いたし、面白いとも思いましたが、多分、ベックの演奏というより自分が変わってしまったので、もう衝撃を受けることが無くなっていた。
Who Else!も何度も聞いたのですが、頭に残らないのですね。

記事に書かれたとおり、ベックのギタープレイが生きるかどうかはベック以外のところ(作曲者とか)で決まっているように感じます。自分の(それほどでも無いプレイを)最大限生かす方法論を実践したペイジとは真逆ですね。
でも、ミスターロックギターとして、永遠に名前が刻まれるのは確かです。
Re: R.I.P. Beck 
AKISSH さん、書き込みありがとうございます!

年齢やタイミングの問題ってありますよね。昔は夢中になったのに、ある時から同じようには感じられなくなってしまったものって、僕もけっこうあります。ロックは8割方そうかも知れません。

ジェフ・ベックも例外ではないのですけれど、彼の場合にはそれだけではなく、自分が大人になっても残しておきたいと思う、いい意味での若さを感じもします。うまく言えないけど、まとめるのではなく反発するとか、そんな感じです。本当に素晴らしいロック・ギタリストでした。

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狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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