う~ん、なんというのかなあ。悪くないんだけど…ダレる(^^;)。遅い。 その理由は何なのか、聴きながらそんな事をずっと考えてしまいました。ひとつはフィルモア・イーストという大きな会場が問題なのかも。大きな会場でのライブになると、演奏はミュージシャン向けに用意されたステージモニターから出てくる音を頼りに演奏する事になります。だから、共演しているミュージシャンの音を直接聞く事が出来ず、すごく大雑把な音の情報だけで自分はプレイしなくてはいけなくなる。こうなると、PAエンジニアのモニター返しの技術が演奏を左右してしまう事になるんですが…このライブの演奏って、ちょっと「待つ」感じがあるのと、共演者に対するインタープレイが非常に大雑把な気がするのです。リズムとか大まかな所は聴こえているけど、細かいフレージングとかには反応していない…という気がするんです。4曲目""I Walk on Gilded Splinter"なんて、ギターバトルの長いプレイの後に、ビタッと決める所があるんですが、これがお互いを見ながら「大丈夫?いくよ?」みたいに揃えるから、スピード感を失って遅い遅い。。その後のに盛り上げる場所でも、ベースは同じリフを最初に出すから「またか」感が生まれる。それを解消するには例えばドラムがカウンターでフィルを入れるとか、アドリブでも解決策はいくらもあるんだろうけど、スタジオ盤ではバンド全体が反応できていたそういう部分のフォローが無い。ブルースハープのソロも楽節いっぱいまで持たなくって尻切れトンボで終わる。それをギターなりなんなりが受けてあげても良さそうなものなのに、その援軍もない。ワンノートのリフなんだから、すぐ次に行ってしまってもいいのに、それもしないで何もないまま何小節も待つ。…ここまでバンドの反応が悪いと、やっぱりモニター返しがよく聴こえてないんじゃないかと思ってしまいます。スタジオ盤ではあれほどの反応を見せる素晴らしいロックバンドなのに…。