『HUMBLE PIE / PERFORMANCE -Rockin' the Fillmore-』

 2015年、あけましておめでとうございます!!今年もどうぞよろしくお願いします(^^)。。新年を迎えて心機一転…かと思いきや、大みそかに続いてハンブル・パイのアルバムの紹介です( ̄ー ̄)。

HumblePie_Performance.jpg  ハンブル・パイの2枚組ライブアルバム(CDだと1枚)、1971年のパフォーマンスという事で、これまで紹介したアルバムでいえば、『大地と海の歌』より後、『スモーキン』より前という感じ。ピーター・フランプトンは…おお、まだ在籍している!若い頃、その2枚のアルバムにぶっ飛んだ僕は、名盤としてよく紹介されていたこのライブアルバムをワクワクしながら買ったのですが…記憶では、あまりいい印象が残ってないんですよね。。さて、久々に聴き直した結果は…

 う~ん、なんというのかなあ。悪くないんだけど…ダレる(^^;)。遅い。
 その理由は何なのか、聴きながらそんな事をずっと考えてしまいました。ひとつはフィルモア・イーストという大きな会場が問題なのかも。大きな会場でのライブになると、演奏はミュージシャン向けに用意されたステージモニターから出てくる音を頼りに演奏する事になります。だから、共演しているミュージシャンの音を直接聞く事が出来ず、すごく大雑把な音の情報だけで自分はプレイしなくてはいけなくなる。こうなると、PAエンジニアのモニター返しの技術が演奏を左右してしまう事になるんですが…このライブの演奏って、ちょっと「待つ」感じがあるのと、共演者に対するインタープレイが非常に大雑把な気がするのです。リズムとか大まかな所は聴こえているけど、細かいフレージングとかには反応していない…という気がするんです。4曲目""I Walk on Gilded Splinter"なんて、ギターバトルの長いプレイの後に、ビタッと決める所があるんですが、これがお互いを見ながら「大丈夫?いくよ?」みたいに揃えるから、スピード感を失って遅い遅い。。その後のに盛り上げる場所でも、ベースは同じリフを最初に出すから「またか」感が生まれる。それを解消するには例えばドラムがカウンターでフィルを入れるとか、アドリブでも解決策はいくらもあるんだろうけど、スタジオ盤ではバンド全体が反応できていたそういう部分のフォローが無い。ブルースハープのソロも楽節いっぱいまで持たなくって尻切れトンボで終わる。それをギターなりなんなりが受けてあげても良さそうなものなのに、その援軍もない。ワンノートのリフなんだから、すぐ次に行ってしまってもいいのに、それもしないで何もないまま何小節も待つ。…ここまでバンドの反応が悪いと、やっぱりモニター返しがよく聴こえてないんじゃないかと思ってしまいます。スタジオ盤ではあれほどの反応を見せる素晴らしいロックバンドなのに…。

 もうひとつダレる問題になったと思えるのが、音楽の中に組み入れられている即興パート。これはツェッペリンのライブアルバムの時にも感じた事なのですが、ブルース系の「スケール一発!」みたいな即興を延々とされると、どうしても退屈に感じてしまう…。同じ即興音楽でも、ジャズだと、和声進行上だけでも色々と変化がつけてあって飽きにくいし、ロック・ミュージシャンよりも即興演奏の組み立てにも慣れている人が多いから、同じコーラス形式の音楽でも、「同じところを回る」んじゃなくって、時間軸に沿ってドラマが展開していくように構成できたりする。しかし、このライブでのプレイは…なんか、手さぐりしながら演奏しているジャム・セッションに聴こえちゃう。これは僕個人の見解なんですが、多くのロックバンドって、楽譜を見ないで演奏しますよね。一時、僕はあれを「全部暗譜してるなんてすごい!!」と思っていたのですが…やっぱり覚えられる量には限界があるんだなと。まして長時間ライブになると、アンサンブル・パートが沢山ある楽曲をセットリストに加える事は出来なくって、勢いライブでは音楽の善悪ではなく、ライブの時間的サイズの都合で即興パートを組み込まなくてはいけなくなっているのでは?これは、ハンブル・パイだけじゃなくって、レッド・ツェッペリンとか、60~70年代のけっこうたくさんのロック・バンドに共通して感じる所です。

 ただ、ライブならではの良さもあって…お客さんと会話をするようなアドリブの歌い回しとMCが入るナンバーがあるんですが(5曲目の"Rolling' Stone")、マリオットさんの語るようなマシンガンヴォーカルに、お客さんが歓声をあげたり笑ったり拍手をしたり…途中で「ピー」なんて音が入って言葉が消されていたりww

 僕の感想は…悪くは無いんだけど、ハンブル・パイの実力からしたら、まだまだ不完全燃焼のパフォーマンスの気がします。もう少し短い持ち時間のステージで、しかももっと小さなライブハウスの音源とかがあれば、聴いてみたいなあ。もしかしたら、僕自身が大好きなロックバンドだったので、期待が大きすぎたのかも知れません(^^;)。。

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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです(ノ^-^)ノ
音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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