さて、同世代のブリティッシュ・ビート系のバンドとの比較でいうと…例えば、少し前に聴いたスモール・フェイセズとか、デビュー当時のビートルズあたりとの比較でいうと、バンドアレンジが段違いで上手いです。リズムフィギュアも多彩だし、ギターもスモールフェイセズみたいにジャカジャカやるだけじゃなくって、きちんとアレンジしてある。音が60年代のシャカシャカしたチープな音なのが残念ですが、それは時代的な問題なので、本人たちのせいじゃないし、仕方がないですね。それどころか、こういうサウンドって、60年代のブリティッシュ・ビートでしか聴く事が出来ないので(不思議な事に、これより古い50年代のアメリカ音楽とかになると、これよりもいい音だったりするものがあったりする)、なんか「この時代ならではの質感」という感じがしてきて、これはこれで気持ち良く感じたりし始めるから不思議。。ジェームス・ブラウンの"Please, Please, Please"なんかまでコピーしてたりするんですが、これをバンド形式でシャカシャカ演奏すると…ちゃんとブリティッシュっぽくなっちゃうのが面白い。。じゃ、アニマルズみたいにモロに黒人音楽に傾倒しているかというと…ボ・ディドリーの"I'm a Man"なんかもカバーしてるんですが、ちょっと茶化しているというか、好きなのと軽く扱うのが同居している感じで、ちょっとひねくれた感じがするんですよね。この斜に構えたセンスがフーなんだろうな。。これがモッズに受けたというのはものすごく理解できる気がします。