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Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

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『Miles Davis / AT PLUGGED NICKEL, CHICAGO』

MilesDavis_Plugged.jpg ひとつ前の記事で紹介したマイルス・デイヴィスのアルバムがあまりに有名なので、マイルスの音楽といってああした質感を思い浮かべてしまう人もいるんじゃないかと思います。でもあれはスタジオで丹念に作り上げた「作品」であって、実際のライブはかなり違ったものだったんじゃないかと。ライブとなると、何度も聞かれることを想定するというより、その瞬間に燃焼する事を重要視していたんじゃないかと思います。そう思わされるライブ録音が、マイルス・デイヴィスのバンドにはいくつもあるのですが、これはその集大成だと思っています。

 子供のころ、ジャズというのはムーディーで、お酒を飲みながら聴くものぐらいの認識でした。それが、ふとしたことを切っ掛けに結構激しい音楽なんだなと思ったのですが、このライブ盤を聴いて、それどころじゃないと思い知らされました。ハードロックやヘヴィーメタルで「おおっ!激しいっ!」とか感じていた自分が馬鹿みたいに思えてくるほどでした。ドラムなんて、ロックで神様扱いされている人が子供に見えてくるほどです。トニー・ウィリアムスという人がドラムなんですが、ライドだけがリズムを軽くキープしているだけで、あとは全ておかずみたいな感じ。縦横無尽、変幻自在、もう達人としか言いようがありません。こうした傾向はドラムだけでなく、バンドの誰も彼もが、考えてから演奏するなんて暇もないほどのものすごい境地に来ている感じです。

 これは1965年の録音なんですが、この前後のマイルス・デイヴィスのライブは外れがなく、これが気に入ったら、同傾向のライブアルバムが他にも結構あります。『MILES IN TOKYO』というアルバム、私は実はこちらのアルバムの方が気に入っています。プラグド・ニッケルの方は、バンドのテンションや熟成度はやたらと高いんですが、当のマイルス本人がミストーン連発。。勝手にどんどん盛り上がるバンドの行き過ぎたテンションに、技術やコンディションが追い付いていない感じです。しかし東京の方は、その辺のバランスが実に良いです。サックス奏者も違うんですが、東京の方はサム・リヴァースというサックス奏者。プラグドニッケルでサックスを吹いているショーターが「おおっ!すげえっ!」って感じなのに対し、サム・リヴァースの演奏はアンサンブルがよく見えていたり、色々と深いです(深い他の理由はまたいつか^^)。日本のジャズ評論家さんはこのリヴァースがダメという人が結構いるんですが、本当に聴く耳がないと思います。ロック、ジャズ、クラシックの評論家さんの中で、一番クズなのはジャズの評論家さんだと、私は密かに(以下自粛)。

 評判がいいものだからか、プラグドニッケルのパフォーマンスは「完全版」、豪華ブックレットつき8枚組ウン万円みたいな感じでレコード会社が出し直しています。いくら好きだからって、同じ日に3回しぐらいやるジャズのステージを全部リリースするって…センス悪いと思います。ほとんど同じ曲を回すのだから、同曲に関してはその中からいいテイクをセレクトするというのが筋かと。というわけで、よほどこのバンドの演奏の分析をしたいとか、コレクターさんでもない限り、完全版を買う必要はないと思われます。


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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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