これは1965年の録音なんですが、この前後のマイルス・デイヴィスのライブは外れがなく、これが気に入ったら、同傾向のライブアルバムが他にも結構あります。『MILES IN TOKYO』というアルバム、私は実はこちらのアルバムの方が気に入っています。プラグド・ニッケルの方は、バンドのテンションや熟成度はやたらと高いんですが、当のマイルス本人がミストーン連発。。勝手にどんどん盛り上がるバンドの行き過ぎたテンションに、技術やコンディションが追い付いていない感じです。しかし東京の方は、その辺のバランスが実に良いです。サックス奏者も違うんですが、東京の方はサム・リヴァースというサックス奏者。プラグドニッケルでサックスを吹いているショーターが「おおっ!すげえっ!」って感じなのに対し、サム・リヴァースの演奏はアンサンブルがよく見えていたり、色々と深いです(深い他の理由はまたいつか^^)。日本のジャズ評論家さんはこのリヴァースがダメという人が結構いるんですが、本当に聴く耳がないと思います。ロック、ジャズ、クラシックの評論家さんの中で、一番クズなのはジャズの評論家さんだと、私は密かに(以下自粛)。