帰ってきたウルトラマン、第2回です。次なる新マンの個人的な思い出は…ウルトラマンのルックスがカッコよかった!ウルトラマンのマスクで最も洗練されているものって、ゴテゴテと余計なものがついていないウルトラマンだと思うんですが、初代のウルトラマンって、時期によっては顔にしわが寄っていたり体が細かったり力道山みたいなタイツ姿に見えたりで、どこか垢抜けないと思ったんです(中終盤からのウルトラマンは素晴らしいです)。でも新マンは違いました。顔は常に美しくパンツは新日本プロレスのレスラーのような精悍なショートタイツで、子供の頃は新マンの方がカッコよく見えました。ウルトラマンの絵を書く時に、新マンはラインを2重にしなくてはいけないので面倒くさかったですけどね(^^;)。
もうひとつの思い出は、ソフビ人形。僕が小さいころにウルトラマンのソフビ人形が大量に発売されまして、新マンとドラえもんが大好きという友人Iくんが、新マンのソフビを買ったんです。それは
目の部分がゴムで出来ているソフビ人形で、特別感があってうらやましかったです。足形シールもついていてね(^^)。で、
セブンが好きだった僕も目がゴムでできている人形が欲しかったんですけど、セブンは目がゴムじゃなかった(・_・、)。何でもない出来事ですが、こういう事が幼少時の思い出として、いちいち懐かしいです。
というわけで、今回は第2クールから第3クール途中までの面白いと思った話のレビューです!
■第15話:怪獣少年の復讐 (脚本:田口成光/監督:山際永三)
嘘つき少年がいろいろな問題行動を起こします。腹を立てた郷隊員でしたが、少年の親戚から話を聞くと、電車の運転手だった少年の父親が事故を起こして死んでから人が変わったということでした。事故を目撃した少年は怪獣が原因と訴えるも、警察もマットも話を信じず、少年の父親の運転ミスということで処理されてしまいます。さらに少年は怪獣の出現を予言し…。
脚本が見事でした。ただ、透明怪獣の映像表現は、初代ウルトラマンのネロンガ回に遠く及ばず。ネロンガは何もいないはずの地面が足形にめり込んでましたからね。。ウルトラセブンとは反対に、新マンはヒューマンドラマが多い前半に面白い話が多いと感じます。
■第20話:怪獣は宇宙の流れ星 (脚本:石堂淑朗/監督:筧正典)
この回は怪獣の大きさを示した特撮表現が見事!渓谷にいる怪獣マグネドンと、それに近づいていく隊員たちという構図が最高でした!CGでは出せない昭和特撮のイリュージョンの素晴らしさですね(^^)。
■第31話:悪魔と天使の間に (脚本:市川森一/監督:真船禎)
脚本は帰ってきたウルトラマン最高傑作、作品としてもツインテール回に並ぶ帰ってきたウルトラマン2大傑作と思います! マット新隊長の伊吹の娘が、口を聞けない少年を連れてマット基地に来ます。ハンディキャッパーと友人になる娘の優しい心を隊長は大事にしてあげたいと思いますが、この少年は宇宙人。テレパシーを通じて郷に挑戦してきます。「我々はウルトラマンを殺し、地球を侵略する。怪獣プルーマに勝ったときがウルトラマンの最期だ、覚えておけ」。この少年が宇宙人だと隊長に訴える郷隊員ですが、隊長に「私はあの子を、何かの偏見で人を疑ったり差別したりする人間に育てたくないのだ」と、取り合ってもらえません。
少年を殺そうとしたために謹慎処分を言い渡された郷は、隊長に訴えます。「宇宙人は、明日怪獣に病院を襲わせると予言しました。もし怪獣が明日病院に登場したら、あの少年が宇宙人だという僕の話を信じてくれますか。」「ウルトラマンがピンチに陥ったら、あの少年を捕まえてください。」
隊長の目の前で、郷の予言が次々に現実になっていきます。そしてウルトラマンが倒されそうになった時に、隊長は意を決して少年を探し、そして倒します。郷が隊長に「僕ならあの少年は外国に行ったといいますね」といったところ、隊長はこう応えます。「娘には真実を話すつもりだ。
人間の子は人間の子さ。天使の夢を見させてはいかんよ。」

なんと素晴らしい話でしょう、見終わった後のジーンとする感覚がやばいです。僕が中学生になったあたりから、日本のテレビドラマは「トレンディドラマ」なんて言われる浅はかなものだらけになってしまったのですが、そういうものよりこの脚本の方が間違いなくハイレベル。ストーリーだけでなく、最後の隊長のセリフなんて超がつくほどの名言じゃないですか!このセリフの後、天使のように屈託のない笑顔を見せる女の子のアップでストップモーションとなって話は終わるんですが、この演出も素晴らしいです。「ウルトラマンなんて」という大人に新マンを薦めるとしたら、この話です!
■第35話:残酷!光怪獣プリズ魔 (脚本:朱川審/監督:山際永三)
子供の頃、絶対温度-273度というのを知ったのは、この話によってでした(^^)。あと、この話の脚本は岸田森さんだったという記憶があったのですが、今回調べてみたら違う方ですね…もしかしたら、岸田さんのペンネームだったりするのかな?それにしても、この話は子供だった僕には難しすぎました。
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第2クールには、前後編と力の入ったシーゴラス&シーモンス戦とか、ウルトラセブンが助太刀に来るベムスター戦などの有名回もあるんですが、大人になってみるとまったく面白くなかったです(゚∀゚*)エヘヘ。大人になると、演出とかカメラワークとか脚本とか演技とか、そういうところに目が行くようになっちゃうのかも知れません。それにしても「悪魔と天使の間に」は本当に素晴らしい話でした。これはウルトラセブンで言う「超兵器R1号」みたいな位置づけなのかな?次回は、ウルトラマンの敗戦から最終回までのレビューです!
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そもそも、タッコングの時に、郷秀樹が変身しようとして「ウルトラマンになれ! ウルトラマンになれ!」って言ってるのに変身出来ないというのは衝撃的でした