心に残った音楽♪

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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『Steve Reich / Proverb, Nagoya Marimbas, City Life』

Reich_CityLife.jpg もうひとつ、ライヒのCDで手元にあるものがありました。「砂漠の音楽」は、あれほど何度も聴いて、そのたびに素晴らしいと思ったのに、こちらはぜんぜん印象に残ってない(゚∀゚*)エヘヘ。というわけで、久々に聴いてみよう!

 …う~ん、これはちょっと僕の趣味には合いませんでした。なんというのかなあ、記事にはしやすい音楽だと思うんですよ。でも、音楽そのものに魅力を感じないです。僕にとってのライヒはミニマル・ミュージックの印象が強いですが(「砂漠の音楽」の印象が強烈だったからか?)、もうひとつ、すごく簡素な響きを好む傾向があるんですよね。どうもこれがチョットね。

 このCDには3つの音楽が入ってます。1曲目は古楽歌手ポール・ヒリアーを想定して書かれた「プロヴァーブ」。これ、僕の耳には、バロックよりはるか以前の古楽合唱を想定し、それをミニマルと掛け合わせて作ったような音楽に聴こえるのですが…メレディス・モンクの記事の時も書いたんですが、こういう「何かを借りてきて作った作品」というのは、僕は好きじゃないんですよ。それだったら、オリジナルを聴いた方が何倍もマシに思えてしまうというか。また、そういう点を除いても、構造もあまりに単純、和声にも何の挑戦もないので響きも単純。また、「ほら、綺麗でしょ?」みたいな、まるでイージーリスニングのようなのエコーがいっぱいかけてあって、なんかポップスみたい。聴いていてすぐに退屈になっちゃいました。
 2曲目は「名古屋マリンバ」。名古屋音大の委嘱作ですが、2台マリンバで単純な音型を重ねてミニマルをやりますが、それこそ「え?それだけ?」って感じでオシマイ。こんな作曲でいいんだttら、世の作曲家だったら誰でも3日もあれば書けちゃうんじゃなかろうか。
 3曲目は「シティ・ライフ」。今後聞き直して、面白いと感じる可能性があるかも知れないと思うのはこの曲でしょうか。しかし、今回の視聴では面白いと思わなかった(正直に言うと、マジでセンスねえな、と思ってしまった…)。きっと前回聴いた時も(20年前ぐらい?)、同じように「いつか面白いと感じる時が来るかも」と思って取っておいたんだろうな。この曲、簡単にいうと、現実音を録音して、それを作品の中に組み込む「ミュージック・コンクレート」という手法を使っています。純粋なミュージック・コンクレートは現実音だけで音楽を構成しちゃったりしますが、この作品では現実音と室内楽アンサンブル(ピアノ、木管、弦、ヴィブラフォン…他にも入ってるのかな?比較的小さい編成と思われる)を混ぜて使ってます。で、これがどうかというと…僕には、軟派なライト・クラシックに聴こえちゃう(>_<)。サンプラーを使って、ラップかターンテーブル音楽のような「check it out」という言葉が何度も繰り返されたり、車のスリップする音がリズムよく挿入されたり…というのが、すごく下手なクラブ・ミュージックのDJに聴こえちゃう。で、サンプラーでループされた音に合わせて管弦が「チャッチャッチャラッチャ…」みたいにアンサンブルしたりするんですが、これがカッコ悪すぎる…。。う~ん、クラシックの人がこういうのに手を出すと、「うわ、マジでセンスねえな…」と思わされることが結構あるんですが(市販のデジタル・シンセを使うにしても、よりによってその音かよ…みたいな音を平然とチョイスして、しかもプリセットの安っぽいリヴァーブを取らずにそのまま使っちゃったり、とか)、まあその典型という感じでしょうか。低予算のB級映画で、劇伴作曲家が何のポリシーもなく2週間ぐらいでバババッと作っちゃった使い捨て音楽みたいです。さっき「記事にしやすい」と書いたのは、「実際の町の音を収録して、シティ・ライフの喧騒や空虚さというものを音楽化した」みたいな文章化がしやすいという意味なんですが、実際に完成した音それそのものは上記の通りで、僕にとっては最悪でした。音楽というものは、この手の文章的な意味づけがなくとも、つまり音それそのものだけが取り出されても、魅力的なものでなければならんと思うんですよ。だって、音そのものが魅力的じゃなくても良いんだったら、何だってありになっちゃうじゃないですか。例えば「戦場の銃声だけを使って作った曲」なんていうのが仮にあったとして、音なしで既に重要な意味を作り出す事が出来ちゃう。でも、それだけでいいんだったら、音なんてもういりませんよね。そういうものを音楽的な価値を有した音楽といえるだろうか…そういう事です。

 「シティ・ライフ」は今もそれなりの評価を受けている音楽ですし、これを良いと感じる人も大勢いるんだと思います。ただ、僕には全然ダメだったなあ。20年ぐらいたってまだ駄目だと思ったという事は、僕には一生縁のない音楽なのかも。う~ん、ライヒの音楽を積極的に追わなかった理由が、今回なんとなく分かったような気がしました。


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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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