『GROWING UP! -GOING STEADY soundtrack albums』

GrowingUp-GoingSteady.jpg 前の記事で書いた映画『スタンド・バイ・ミー』もそうですが、アメリカの50年代の若者を描いた映画って、BGMにオールディーズが使われる事がやたらと多い気がします。アメリカの50年代って、あの時代ならではの音楽とかアメ車のデザインなんかが後にも先にも無い感じなので、時代を表現しやすいんでしょうね。アメ車に乗ってダンスパーティーしてコーラ飲んでラジオでオールディーズ聴いて…みたいな、あの時代ならではの若者世代の文化があったんだろうな…。
 「スタンド・バイ・ミー」や「バック・トゥ・ザーフューチャー」みたいな映画は、は50’sとオーケストラの劇伴がミックスという感じですが、中にはアメリカの50年代をそのまま劇伴そのものにしちゃうような映画もありました。コッポラ監督の「アメリカン・グラフィティ」が一番有名だと思いますが、「グローイング・アップ」というシリーズもそんな感じでした。「グローイング・アップ」は青春モノであると同時にちょっとHな感じもあって( ̄ー ̄)、シリーズ化されるほどのヒット。で、このLPは、そのグローイング・アップの映画シリーズで使われたオールディーズ・ナンバ25曲を収めたサウンド・トラック・アルバムです。

 僕は、たしかこの映画の2作目だけ見たんですよ。でも内容がすごくうろ覚え(^^;)。ちょっとエッチではあったんですが、青春映画にあるちょっと切ない感じは凄く良く表現されていて、いい印象が残ってるんですよね。恋をした男の子が好きな子と付き合えることになったんですが、ひょんなきっかけで振られてしまい、本気で落ち込む。でも最後に会いに行って…みたいなクライマックスで流れたのがデビー・レイノルズの"TAMMY"。オールディーズって、ロックンロール方面だとちょっと古すぎて今となっては聴きにくいと感じてしまう事が多いんですが、バラードには今聴いても「ああ、いいなあ…」とかんじる名曲が結構あります。なかでもこの"TAMMY"は、曲といい歌といい詞といい、かなりの傑作なんじゃないでしょうか。管弦のみの伴奏で歌われるバラードで、ほとんどハリウッドの名画劇音楽レベルのクオリティ。この曲、50年代なんて全くリアルタイムでない僕ですら、ちょっとホロッっとしてしまいます。他にも、ボビー・ヴィントンの"MR. LONELY"とかプラターズの"ONLY YOU" "煙が目にしみる"も収録されていますが、ほんの数小節の繰り返しだけで作られている曲ばかりなのに、それだけで「おお、なんていい曲なんだ…」と思えてしまうからすごい。オールディーズって、バラードの宝庫だと思います。
 ロックンロール方面で素晴らしいと思ったのは、リトル・リチャードの"LONG TALL SALLY"。曲もいいですし、なによりリトル・リチャードのシャウトバリバリのヴォーカルが凄い!!ロックンロールの強烈なヴォーカルって、リトル・リチャードの出現があったものだから、以降もウイルソン・ピケットなんかの「リチャードの系譜」みたいなラインが出来た気がする。そのぐらい、リトル・リチャードは凄い!!
 オールディーズの括りからは外れるかもしれませんが、フォーク方面の曲が意外と素晴らしいのでビックリした!ブラザース・フォーの"GREEN FIELDS"ジミー・ロジャースの"Kisses sweeter than wine"。これはどちらも憂いがあってメチャメチャいい曲!あとは、オールディーズと言えばとにかくよく出てくる「オ~プリ~~ズステ~~ンバイミ~~」の"DIANA"とか"ROCK AROUND THE CLOCK"とか"RUNAWAY"とか"YOU ARE MY DESTINY"とか、僕みたいにオールディーズにあまり詳しくない人間でも知っている曲のオンパレード!!

 オールディーズって、当時はラジオから流れてきて車で聴くとか、ダンスパーティーで演奏して踊るとか、ジュークボックスで聴くとか、そんな感じだったと思うんですよね。そういう意味で言えば、使い捨てる安物の音楽。だから、そういう音楽をレコードやCDでせっせと買い集める気にはなれないんですが、でもたまに聞きたくなったりしちゃう。そんな時に、このレコードはけっこう重宝しています。まして、「グローイング・アップ」の映画を見た人なら、あの甘酸っぱい感じも思い出せるるし、けっこういいアルバムかも。でも…CDにはなってないみたいですね、残念。
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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです(ノ^-^)ノ
音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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