僕は、たしかこの映画の2作目だけ見たんですよ。でも内容がすごくうろ覚え(^^;)。ちょっとエッチではあったんですが、青春映画にあるちょっと切ない感じは凄く良く表現されていて、いい印象が残ってるんですよね。恋をした男の子が好きな子と付き合えることになったんですが、ひょんなきっかけで振られてしまい、本気で落ち込む。でも最後に会いに行って…みたいなクライマックスで流れたのがデビー・レイノルズの"TAMMY"。オールディーズって、ロックンロール方面だとちょっと古すぎて今となっては聴きにくいと感じてしまう事が多いんですが、バラードには今聴いても「ああ、いいなあ…」とかんじる名曲が結構あります。なかでもこの"TAMMY"は、曲といい歌といい詞といい、かなりの傑作なんじゃないでしょうか。管弦のみの伴奏で歌われるバラードで、ほとんどハリウッドの名画劇音楽レベルのクオリティ。この曲、50年代なんて全くリアルタイムでない僕ですら、ちょっとホロッっとしてしまいます。他にも、ボビー・ヴィントンの"MR. LONELY"とかプラターズの"ONLY YOU" "煙が目にしみる"も収録されていますが、ほんの数小節の繰り返しだけで作られている曲ばかりなのに、それだけで「おお、なんていい曲なんだ…」と思えてしまうからすごい。オールディーズって、バラードの宝庫だと思います。 ロックンロール方面で素晴らしいと思ったのは、リトル・リチャードの"LONG TALL SALLY"。曲もいいですし、なによりリトル・リチャードのシャウトバリバリのヴォーカルが凄い!!ロックンロールの強烈なヴォーカルって、リトル・リチャードの出現があったものだから、以降もウイルソン・ピケットなんかの「リチャードの系譜」みたいなラインが出来た気がする。そのぐらい、リトル・リチャードは凄い!! オールディーズの括りからは外れるかもしれませんが、フォーク方面の曲が意外と素晴らしいのでビックリした!ブラザース・フォーの"GREEN FIELDS"にジミー・ロジャースの"Kisses sweeter than wine"。これはどちらも憂いがあってメチャメチャいい曲!あとは、オールディーズと言えばとにかくよく出てくる「オ~プリ~~ズステ~~ンバイミ~~」の"DIANA"とか"ROCK AROUND THE CLOCK"とか"RUNAWAY"とか"YOU ARE MY DESTINY"とか、僕みたいにオールディーズにあまり詳しくない人間でも知っている曲のオンパレード!!