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Category: CD・レコード > ロック・ポップス   Tags: ---

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『Badfinger / Wish You Were Here』

Badfinger Wish You Were Here これも1974年発表、ポップロック・バンドのバッドフィンガーがリリースした、ワーナー移籍第2弾アルバムです!アメリカを意識したのか、スワンプ・ロックの色もあって、田舎のほんわかとしたぬくもりを感じるアルバムでした。なんだろ、バッファロー・スプリングフィールドに通じるものを感じたんですよね…冒頭の3曲、わけても「You’re so fine」が特にそう感じるのかな?

 そしてなにより、バッドフィンガーのアルバムでナンバーワンと言っても過言ではない、演奏と録音のクオリティの高さにビックリしました!特にコーラス・ワークや演奏などがとにかく丁寧。アルバム『Ass』なんて、コーラスのピッチが悪くてね^^;…これはディレクターの差なのかも。いやあ、半年ペースで立て続けに3枚のアルバムを出して、3作目でこれぐらいのクオリティを発揮できるのは、本人たちも気合いが入ってたんじゃないかと。
 ただ、僕的にはあまり好きな曲がありませんでした…スマヌス。ほら、初期のバッドフィンガーって、「メイビー・トゥモロー」とか「ウィズアウト・ユー」とか、アルバムに5曲も6曲も名曲が入ってたじゃないですか。サウンドのクオリティは上がったけど、さすがにこのペースだといい曲を書いている暇がなかったのかもしれません。

 ところが、ここからゴタゴタが…このハイペースのアルバムのリリースって、ワーナーとの契約が3年6枚というものだったらしいんですよね。これに関してバッドフィンガーの事務所がレコード会社からの支払いに関して怪しい動きをして、ワーナーが訴訟を起こして次のアルバムのリリースが凍結。さらに事務所はメンバーにお金を払わず、メンバーのギタリストの奥さんがしゃしゃり出てバンド内も変な空気になって、75年にリーダー格だったギターヴォーカルのピート・ハムが自殺。。

 残念きわまりないのは、じっくりといい作品を通る時間があった時期のバッドフィンガーは、良い作品を3作連続で作っていました。間違いなく、ポップスに向いた才能があったんですよね。それが、全然自分たちのために動いてくれないレコード会社とか、詐欺師まがいの動きを繰り返した事務所社長とか、3年6作といった無謀な契約とか、そういう音楽以外の動きや不幸が重なってパンク、こんなに悲しい事もないです。ミュージシャンなんだから、資本主義的な戦いじゃなくて、いい音楽を作るために必要な事だけを追求していたら…ブレッドやバッドフィンガーやナッズやカーペンターズといった、70年代に活躍したポップロックのグループの音楽って、あったかくて、人生の青春を感じて、僕は本当に好きです。バッドフィンガーよ永遠なれ。

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Comments
 
このアルバム、ラストのMeanwhile Back at the Ranch/Should I Smokeが価値を高めていると思います
90年代の日英米、世界中のポップバンドのあの雰囲気が既にこの曲に詰まってる感じで、後期こそパワーポップの超先駆けだったんだなーって
Re: タイトルなし 
名無しさん、コメントありがとうございます。
おお、バッドフィンガーの日記にコメントをくださるだけでも嬉しいです!
私は90年代のポップロックをほとんど聴いていないもので分かりませんが、なるほどそういう見方があるんですね。何となくわかる気がしますし、勉強になります。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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