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『ザ・コンテンポラリー・シンガー ~現代的なヴォーカルスタイルのための~』

ContemporarySinger.jpg え~っと…この本のレビューは最後の1ブロックだけなので、この本のレビューを読みたい方は、その前の5ブロックは飛ばしてください(^^;)。で…たまに思うんですが、一部の日本のポピュラー歌手って、歌手なのに歌を修めたいと思わないんでしょうか。数日前、某テレビ局が新しくポピュラー音楽番組をスタートさせたみたいで、仕事をしながら何となく眺めていたのですが…なぜ日本のポピュラー音楽が売れなくなったのか、その理由を知る思いでした。なんでこんな番組になってしまったのかを考えてみたところ…

 理由その1。音楽とは別の理由が、キャスティングに強く影響しているように見える点。音楽の良さを優先しない音楽番組が、音楽的に面白いものになる筈もないんじゃないかと。25年ぐらい前からでしょうか、日本のポピュラー音楽番組が、特定のプロダクションとレコード会社のアーティストしか出演しなくなってしまい、とつぜん面白くなくなってしまった。この状況は今も変わらないんですね。

 理由その2。質が低い。歌い手が素人すぎ、ミュージシャンがプロ意識に欠けすぎ。アイドルと言えど、西城秀樹さんや中森明菜さんは、もう少しちゃんとしていた気がします。今回の番組、アイドルでも歌い回しが作ってある点など、たしかに努力した後が窺えましたが、ピッチがあれではね…。例えば、アイドルでも歌を歌う子たちに、ジャズでもソウルでも何でもいいから素晴らしい歌手のCDを10枚ぐらい聞かせて、「彼らと同じ舞台に立つわけだけど、大丈夫?」と訊いてみたらどうかと。世間が狭くて本当の歌を知らないから、自分を許せちゃうんだと思うんですよね。現実を知れば、さすがに頑張るなり辞退するなりするだろうに。ある意味、恥をかかされるアイドルも可哀想。
 そしてミュージシャンが…某局の「SONGS」という歌番組では、もっとちゃんとアレンジもリハーサルもした音を出して、ちゃんと音楽してるんですが、こんな初見レベルの演奏じゃマズくないかい?アマチュアからも馬鹿にされちゃうんじゃないでしょうか。もう、8時だよ全員集合とかの時代とは違うんですから…。プレイヤーもアレンジャーも「いいものにしたいんで、もう少しリハの時間を下さい」とか、主張すべき所は主張していいモノ作らないとマズイ気がします。ブラスアレンジなんて、モダンアレンジ以前の問題。職人が、「これはバイトだから」と悪いものを作っちゃいけません。結果で判断されちゃいますよ。

 理由その3。局ディレクターの意図なのかどうか分かりませんが、音楽を軽く考えすぎ。例えば、歌い手にセッション形式で歌わせていましたが、ああいうのは岩崎宏美さんとか、相当なレベルの歌い手にやらせないと無理なんじゃないかと。セッションなんて一流プレイヤーですら良くする事が難しいのに、音楽を軽く考えすぎている気がしました。歌い回しを決め、それを習得するという作業工程を考えるだけでも、歌をモノにするって楽器よりも数段時間がかかる作業と思うんですよね。裏でやっていたボクシング中継のボクサーが、あのリングに立つまでにどれぐらいの汗と時間を掛けているかを想像してみてほしいです。音楽も同じだと思います。

 民放の広告会社依存の構造とか、背景に色々あるんでしょうが、しかしその中で局側のディレクターがもう少しポピュラー音楽を真剣に勉強して考えて、うまく立ち回らないとマズイ気がします。テレビ局なんて、音楽に大きな資本を投下できる数少ない枠なんですから、そこはファーストフードじゃなくって一流料理をちゃんと出さないと。それは、歌手やミュージシャンサイドも同じ。趣味が多様化してポピュラーのCDが売れなくなったとか色々言われてますが、それ以前にコンテンツ自体がお粗末すぎなのでは?音楽よりも商売上の計算が先に来ている事が異常である事に、いい加減気づいてほしいです。こんなものを人前に出して恥ずかしいと思わない状況が変わらない限り、日本のポピュラーなんてもうダメでしょうね。

 今回紹介した本は、ヴォーカルのバークリーメソッドを紹介した一冊。昔、ある一流ジャズシンガーさんのうちにお邪魔した際に、この本がありました。同様の本は何冊もあり、ヴォーカリストと言えど、他の楽器のプレイヤーと同じように、感覚だけでなくちゃんと技術面から音楽を習得するものなんだな、と思いました。この本、その時にざっと拝見させていただいたのですが、横隔膜の使い方とか、ヴィブラートの作り方とか、技術がバッチリ書いてありました。「あ、なるほど、ヴォーカルの技術って、クラシックの声楽でなくてポピュラーでも、こういう風に綺麗にメソッド化されているのか」と。西洋ポピュラーべったりの日本の今のポピュラーだったら、これ一冊で大体足りてしまうんじゃないかと。少なくともあの歌番組レベルなら、こういう本を一冊マスターしたらすぐトップクラスになれる気がします。アイドルだろうがホリプロ所属の大御所だろうが一応プロなんですから、プロとして活躍する歌い手は、こういう何らかのメソッドを最低限修めることを条件にしたら、日本のポピュラー歌謡界は少しはましになるんじゃないか、な~んて想像した次第です。カラオケボックスとかヴォーカルスクールとかに通って一生懸命歌っているけど、よく考えたら歌い続けているだけで歌のメソッドなんて何も知らない…みたいな人には救いの一冊になるかも知れません。それにしても、そばも打った事のない人が蕎麦屋を開業して、味には気にもせず、一生懸命売る事ばかり考えているみたいで、見ていて滑稽な歌番組でした。本のレビューなんだか愚痴なんだか分からない文章になっちゃったな(^^;)。。


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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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