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Category: CD・レコード > 日本のロック・ポップス   Tags: ---

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『岩崎宏美 / LIVE BEST SELECTION 2006-2010』

IwasakiHiromi_LiveBest.jpg 演歌をはじめとした日本的な俗楽が消えていく過程が、70年代以降の日本の歌謡曲であった気がします。以降は西洋ポピュラーと同じフォーマットで歌謡音楽が作られていった訳ですが、中にはどこかに日本的なものを残して歌う凄い人も。…まあそれは置いておいてですね、少なくとも楽曲的には西洋ポピュラー音楽の亜流と化した70年代後半以降の日本歌謡曲の女性アイドルの中で、すごく好きな人がふたりいます。ひとりは中森明菜さん、もうひとりは岩崎宏美さんです。

 すごく不思議に思うのは、どちらの人も、いわゆる「うまい」というヴォーカルジャンルの中にいる人じゃないと思うんです。例えば、ジャズ的なヴィブラートのコントロールとか、演歌的なコブシの妙技とか、オペラ的な凄いヴェルカントとか、そういう舞台にはいなくって、普通に西洋亜流のポピュラー。それなのに、なんかメッチャクチャ歌心を感じるんですよね。歌を背負って歌えるだけの一人間としての歌手という生き方を全うして見える所が凄いと思うのです。例えばすごく純情な心を歌っている人が、私生活では煙草スパスパなんだろうな…な~んて思えちゃうと、どうしたって歌に入っていけないじゃないですか。そうじゃなくって、歌の歌詞に説得力が出てくるというのは、歌手という生き方を出来てるんじゃないかという気がします。これって本当にすごいと思うのです。だって、日本の歌謡曲の女性の歌い手で、パッと思いつく人がふたりしかいないんですから。

 そしてこの2枚組CD、岩崎宏美さんが50を超えてからのライブ集ですが、岩崎さんの凄いと思うのは、大人の歌を歌える歌手だという所。西洋音楽ベタコピーの日本歌謡曲って、時代が進むたびに大人の歌を歌える人が絶滅していく過程でもあったんじゃないかと。そりゃ、大人が歌を聴かなくなるのも無理ないんじゃないかと。「聖母たちのララバイ」はそんなに好きな曲じゃないんですが、しかしこの歌詞を歌える女性歌手って、ほとんどいないんじゃないかという気がするのです。岩崎さんは20歳そこそこの頃から、もっと大人が歌わないと本当はおかしいような歌を歌いこなしてきたので、ある意味でこのライブの頃が、実は岩崎さんがついに歌に追いついた頃なのかも知れません。張る、ファルセットを強めながらヴィブラートをかけていく…岩崎さんはこういうヴォーカル上の自分の武器みたいなものを若い頃から使ってましたが、この頃になると、それだけじゃなくって、声の表情をコントロールするようになってます。なんというか…スゴイというんじゃなくって、表現が増しているものだから心にグッとくるのです。聴いていてゾクッとくる瞬間が何度もありました。歌をモノにしているというか、やっぱりすごい人なんじゃないかと思います。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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