John Coltrane その他のアルバム

 ジョン・コルトレーンさんの他のアルバムでの私の印象は、以下のような感じです。

 『My Favorite Things』は名盤みたいに言われてますが、アトランティック・レーベルからアルバムを発表していた頃のものは、ソロがどこかたどたどしいというか、まだ発展途上という感じなので、最初に聴くのではなく、インパルス時代の音楽が気に入ってから聴くほうがいいいような気がします。それ以前のものは、曲もスタンダードだったり、まだ習作期という感じ。とはいえ、最初からうまい人よりも、だんだん良くなる人の方が好きという私にとっては、聞き逃せない録音ばかりなのですが。この中で特徴があるものと言えば、セシル・テイラーというジャズを芸術音楽という枠でとらえたであろうものすごく素晴らしいピアニストと共演した『Coltrane Time』というアルバム。でも、音楽自体は如何にもといったモダン・ジャズで、たまにテイラーが風変わりな演奏をするといった感じ(モンクっぽい)。いかにもジャズという意味では『Blue Train』なんていうアルバムがブルーノートから出ています。3管のアンサンブルが売りだと思うんですが、なんかこれ、ブルーノートのディレクターがやらせたんじゃないかって感じで、板についてない感じです。ただし、タイトル曲はなぜか好きです。

 インパルス時代のもので、レギュラー・カルテットの演奏が聴けるのは『Crescente』『John Coltrane Quartet Plays』『Live at Birdland』あたりです。ジャズファンでは、このあたりのコルトレーンを好きという人が一番多い気がします。色はそんなに違わないので、どれかを気に入ったら大体気に入ると思います。『Africa Brass』は、通常のコルトレーン・カルテットにブラス・セクションの加わったアンサンブルとジャズ即興の両方を味わえるアルバムです。セクションのアレンジはエリック・ドルフィー。この人、ものすごいソロを吹くアルト・サックス奏者なんですが、ここではアレンジが見事。ギル・エヴァンスとまではいきませんが、格好いいんですよ。ドルフィーの鋭いソロが聞けるのは『Impressions』『Live! at the Village Vanguard』というアルバムあたり。2管編成というわけですね。とはいえ、ドルフィーのソロは、彼のバンドのものと、チャールズ・ミンガスというバンドにいた時のもののほうが上かも。『至上の愛 A Love Supreme』は、組曲的になっているというか、アルバム1枚でひとつの作品という感じです。コルトレーンの最高傑作みたいに扱われる事の多い作品なんですが、コーラスが入って「PEACE」とか「LOVE」とか言っていたりして恥ずかしかったり、音楽もテーマなんかがそこはかとなくダサい感じで、私はそこまで好きじゃありません。ただし、途中にエルヴィン・ジョーンズというジャズドラマーの神みたいな人のソロが聞けるんですが、これがもの凄いです。

 フリーに突入してからの他のアルバム。前にも書いた通り、フリージャズとはいっても、コルトレーンの音楽の場合、ジャズと地続きな感じで、敢えて区分けする必要もないと思うのですが。フリージャズ期のコルトレーン・バンドは、コルトレーン自身の音楽性はそんなに変わってない感じです。フリーと言っても、スケールやフレーズをベースに、それを発展させるという演奏の仕方をするからです。だから、フリーとはいっても、ソロの中での構図がすごくしっかりしているんですよね。で、そのやり方というのが、ジャズの頃と別に変ってないという。さすがに行き着いた先なので、フリー期の音楽はすごいです。『SUN SHIP』というアルバムは、もうフリーと言って問題ないかと思うんですが、メンバーがジャズ時代の黄金メンバーという所が面白いです。これ、相当におすすめです。しかしやっぱり、フリーをやらせたらさすがにフリー期のメンバーの方が板についているというか、速度感が半端でないです。その中では、『Live at the Village Vanguard Again』というアルバムが結構いいです。でも、ライブ・イン・ジャパンにはかなわないですかね。

 こうやって並べてみると、コルトレーンの事、好きだったんだなあ。。うちには、中古盤で見つけてはせっせと買っては聞き入っていたコルトレーンのレコードが30枚ぐらいあります。その内容を、片っ端から覚えている。。でも、「コルトレーンの音楽が好きで仕方ない!」というのでもない限り、そんなにたくさん買う必要はないと思います。基本的に、全部同じ方針の音楽ですから。










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音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

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プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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