
ひとつ前の岩崎宏美さんの記事で、「
島健さんのアレンジと演奏だけは別格で素晴らしすぎる!」みたいな事を書きました。で、島健さんがガッツリと歌伴に取り組んだ作品がないかというと…あるんです(^^)。それがこれ、1995年発表の島田歌穂さんのアルバムです。ピアノと歌だけ、余計な要素一切なしです。これが素晴らしすぎる!!あまり知られていない作品かと思いますが、内容は超一流!!
島田歌穂さんといえば、私的にはなにはともあれ「がんばれロボコン」のロビンちゃん役なわけですが(^^)、まあ子役あがりだからアイドル歌謡なんだろうな…と思ってたらとんでもありませんでした。素晴らしいヴォーカリストです!!なんというのかな、声量は無いんですが、すごく表情のある声と歌い方をして、良い意味でのポピュラー・シンガーという感じ。考えてみたら、僕がロック最高のヴォーカリストと思っているスティーヴ・マリオットさんも子役あがりですしね。。あと、声優さんの録音に関わった事が何回かあるんですが(僕は作曲家としてじゃなくってピアニストとしての参加だったので、歌い手さんとはなかなか会えなかったT_T)、バンドやってた人とかよりもちゃんと発声の訓練を受けていたりして、むしろ声優さんの方が声そのものの使い方は分かってるんじゃないか…と思った事があるほど。これは舞台俳優さんにも感じた事があります。
そして、このデュオ。島さんと島田さんは夫婦なだけあって、息がぴったり合う!!ジャズピアノを通過したピアニストの素晴らしいアレンジと演奏と会話するように、囁くように言葉があふれ出してきます!!音もすごくシックで(僕なんぞと比較するのもなんですが、島さんのピアノはタッチがジャズ的というか、クラシックみたいな「落とす」感じじゃなくって、「そっと押さえる」みたいな感じで、すごくデリケート。ポピュラー系のがさつな演奏なんて比較になりません。こういう音で演奏できるようになりたかったT_T)、実に大人な歌謡曲。いやあ、音楽って、お客さん相手のエンターテイメントな商品も悪いとは思わないんだけど、それより前に、やっている人たち自身の中から出てくるものであってほしいと思ってしまいます。これは、夫婦デュオであるからこその、落ち着いた、しかし微笑ましいような会話を音楽の上でやっているような、どんなにまわりがセッティングしてもここまでの絶妙な距離感は作れないんじゃないかというような得難いデュオと思いました(^^)。これは
私的には、90年代の日本の歌謡曲シーンで上位に入る傑作!!外れ曲とか、ちょっと手を抜いたように見える曲もあるんですが(^^;)、しかし松下誠さん作曲の1曲目"My Lucky Day" を聴いてしまったら、そんなの吹っ飛んでしまいます(^^)。ここまでのヴォーカル/ピアノデュオのポピュラーはなかなか出会えないんじゃないかと。
おススメです!!
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