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書籍『グレン・グールド 未来のピアニスト』 青柳いづみこ著

GlennGould_MirainoPianist.jpg 現代最高峰の超絶的ピアニストのひとり、グレン・グールドの音楽家としての生涯を、プロのピアニストが音楽的/演奏技法的な分析を交えながら描き出した本です。グールドの本はもう何冊読んだか分かりませんが、ものすごく面白かった!!えっと、音楽が好きでさえあれば、ピアノが弾けなくとも読める本だと思います!

 何が面白いかというと、クラシック音楽の内側の視線から書かれている事。これは、音楽好きというだけで外側からしか見つめられないライターには、書くのは難しい気がします。例えば、「コンクールは、何人もいる審査員が万遍なく高得点をつける人でないと優勝できないから、平均的な演奏家ばかりが評価されるようになってしまう」なんて、内情を知っている人じゃないとなかなか書けないんじゃないかと。また、「一生懸命練習して技術を身につけるけど、その技術があまりにシステム化しすぎると、音楽が要求しているように演奏するのではなく、自分の指が弾きやすいように演奏してしまう」なんていう話も、プロのピアニストならではの深い話なんじゃないかと。
 また、演奏対象となった楽曲に対する見解や、グールドのピアノ演奏法の解説も素晴らしくて、なぜグールドがバッハを選んだかというと、低い椅子に腰かけて演奏する彼の演奏姿勢が、強い音を出すには不利で、しかし対位法的に右手と左手が別の旋律を奏でるのに向いている…とか、こんなのプロピアニストじゃないとなかなか言えないし、仮に僕みたいな2流のピアニストがそんなこと言ったら、「なんでお前ごときがグールドに対して上から目線なんだよ」みたいな感じになるので、言う権利すらないんじゃないかと(^^)。。

 いや~、これは面白くって一気に読んでしまいました!!少し前に、『グレン・グールドの生涯』という本のレビューも書きましたが、音楽的にいうとこちらの本の方が上。どちらもすごく面白い本でしたが、どちらか1冊だけを選べと言われたら、僕的にはこちらを推薦しちゃうなあ。音楽ライターや批評家は、すごく安易な人が多くってあまり好きじゃないんですが、一線級のミュージシャンが書く本になるともうレベルが全然違くって圧倒されちゃいます。自分が知らなかった音楽の深い所に触れられるような感じ(^^)。超おススメ、クラシックファンはマスト、クラシック以外の音楽ファンの方にも、音楽や演奏というものの深い所を知りたいという人には超おススメです!!いや、マジでいい本でした。。


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Comments
 
私も、評論家が論じる音楽は、したり顔でもっともらしいことを
言っているだけで、まったく興味が沸かないのです。
その点、超一流のプレイヤーがずばり書いた本は興味深いです。
新刊で買うかどうかはともかく、印象的なカバーなので、
ブックオフで見かけたら買ってみたい。
(コメント、反映出来たでしょうか?)
Re: タイトルなし 
Akiさま、コメント有難うございます!

いや~、この本の説得力は凄かったです。「う~んなるほど」という点が満載、読み終わった後で音楽に対する考え方までちょっと変わった気がしました(^^)。

Re: タイトルなし 
Akiさま、すみません、返答し忘れてました。
コメントの事ですが、この通り反映されていましたよ(^^)。


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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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