『Gil Evans, Steve Lacy / PARIS BLUES』

GilEvans SteveLacy 高校~大学生の頃はジャズに狂ってました。特に、エリック・ドルフィーやスティーヴ・レイシーあたりはカッコ良すぎて、名前を見るだけで片っ端から聴いていた感じ。このアルバム、昔通っていた音大のそばにレンタルCD屋さんがありまして、そこで見つけたシロ物。「え、こんなアルバムがあるのか」という感じでした。いつぞやの記事で、ギル・エヴァンス・オーケストラの作品を絶賛した事がありますが、このCDを聴いた当時はまだあまりギル・エヴァンスの良さを分かっておらず(というか、ジャズ・ビッグバンドというものに相当否定的だった^^;)、しかもそのギル・エヴァンスがピアノとエレクトリックピアノを演奏しているという事で、「指揮者のピアノなんかたかが知れてるよな…」な~んて思ってました。ところが…うおおおお~、メッチャクチャ気持ちいいいい!!こんなリラックスして落ち着いたスティーヴ・レイシーの演奏は初めて聴いたよ(^^)。いや~、素晴らしい!!それで何十回も聴き、返却期限が来ても曲のスコアを取ったりしていたもので、中古盤屋を探しまくり、結局購入したのでした(^^)。

 ドラムレス、エレクトリックピアノの気持ちの良いすごくあたたかいサウンドにのせて、ソプラノサックスがメロディを奏でていきます。冒頭のチャールズ・ミンガスの"reincarnation of a lovebird" からして素晴らしすぎる!あの戦闘的でどす黒い曲が、もの悲しく美しい曲に変貌しています。いや~、これは驚き。アルバムはミンガスの曲が3曲、エリントンの曲が1曲、あとはギル・エヴァンスとレイシーが2曲ずつ持ち寄った形です。レイシーの曲はすごく抽象性の高い物もあって(たとえば"ESTEEM 907")、これがまた音楽の幅を広げてます。また、ギル・エヴァンスのピアノが、アドリブ任せではなく、コンポジションを考えた非常に構成的な演奏で、実に見事。如何にピアノが上手かろうが、曲を活かす演奏には勝てないんだよな~。これも見事。

 スティーヴ・レイシーのイメージとは少し離れるアルバムかも知れませんが、しかし音楽として素晴らしすぎる。なんという美しいデュオでしょうか。大絶賛、ジャズを聴かない人にもおススメできる逸品です!!


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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです(ノ^-^)ノ
音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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