
音大に通っていたくせに、
ハイドンという大作曲家の音楽をマジメに聴いた事がありません(^^;ゞイヤァ。。でも、きっとみんなそうだと思うんですよ。クラシックをあまり聴かない人ならなおさら。例えば、ベートーヴェンと言えば「ジャジャジャジャ~ン」とか、大作曲家といえば、だれだってメロディのひとつぐらいは思いつきそうなもんじゃないですか。でも、「交響曲を100曲以上も書いた多作家ハイドンのメロディをひとつ挙げてみて」といって、答えられない人って結構いるんじゃないかと。…私です(゚∀゚*)。。そんなわけで、近所の図書館にいったついでに、たまたまそこにおいてあったハイドンの作品を借りてきました。
まず、クラシックをあまり聴かない人の為に、ハイドンさんの予備知識から。クラシックって、大きく分けると5つの時代に分けられると思います。もちろん分け方は色々できるので、これはあくまで分け方のひとつ。古い順に行くと…
①古楽(ルネサンス音楽&バロック)→ ②古典派→ ③ロマン派→ ④近代→ ⑤現代音楽 こんな感じです。で、厳密にいうと、このうちの②から③までが「クラシック」と呼ばれてます。だから、①に入るバッハなんかは、厳密にいうとクラシックとは言わず、バロック。そしてハイドンさんはどこに入るかというと、②の古典派。
古典派ですごく有名な作曲家を3人挙げるとすると、モーツァルト、ハイドン、ベートーヴェンです。つまりハイドンさんは、モーツァルトとベートーヴェンに肩を並べるほどの凄い人なのです。
では、ハイドンさんの交響曲を聴いてみましょう!!(スイッチぽち)…だ、だめだ、やっぱり性に合わない_| ̄|○。。う~ん、簡単に云うと、
あまりに優雅な宮廷音楽っぽすぎて、自分の音楽観とは全く相いれる事が出来ない。思うに、ヨーロッパ音楽が古典派に入っていく時代って、市民階級が力をつけて中間層が生まれた時代だと思うんですよ。だから、クラシックは次第に貴族のパトロンから離れて、市民からお金をもらって演奏するようなものが出てきて、優雅な貴族のサロンのBGMとか、あるいは宗教的な崇高なものとか、そういうものではない、もっと個性的な力強いものが出てきた。ベートーヴェンがその最たる例なんじゃないかと。ベートーヴェンとなると、もう前の時代のバロックからは考えられないようなものすごいパワーと自由さでドッカ~ンとやっちゃうわけです。つまり中間層側に近い。ところがその時代になったからと言って貴族が没落したわけではないし、貴族音楽寄りの作曲家ももちろん多く残っていたんじゃないかと。その最右翼がハイドンなんじゃないかと。あくまで想像ですが、交響曲を100曲以上書くって、パトロンがいないと無理だと思いますし、またこれだけ多く書くという事は作品の完成度よりも、依頼に間に合わせることを優先したんじゃないかと。例えば、この
CDにおさめられたあたりの交響曲は「ザロモン・セット」と呼ばれていて(正確には93番から104番までがそう呼ばれる)、何故そう呼ばれるかというと、この12曲の交響曲はザロモンというイギリスの音楽パトロンさんが開催しているコンサートの為に書かれたから。やっぱり、ハイドンさんは、音楽書法としてはバロック式から古典に突入してきているとはいえ、作曲家のあり方としてはやっぱり貴族の庇護のもとに生きた人だったんでしょうね。で、ザロモン・セットを含むハイドンさんの晩年の作品は、ハイドンの傑作と呼ばれています。ハイドンは、交響曲作家として評価の高い人です。
というわけで、人生何度目かのハイドンへのチャレンジはまたしても失敗。私、交響曲というものがあまり好きではありませんでした。その理由の多くは、音楽そのものというよりも、そのブルジョワな感じがどうにも馴染めなかったんでした(^^;)。でも、クラシック作曲家の十指に入る大作曲家なので、一度ぐらいはその音に触れてみても良いかも(^^)。
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