
ああ、もう大好きすぎて書ききれないぐらいのアルバムです(^^)。「プログレッシヴ・ロック」というジャンルに入れられて語られることが多いバンドですが、このサードアルバムとなると、歌自体が極端に減って(2枚組なんですが、レコード1はまったく歌なし^^;)演奏もアドリブバリバリ、ここまで来るとジャズロックといった方がいいんじないかいかというぐらいにグイグイ攻めてきます!僕はフュージョンという音楽はどうも肌に合わないんですが、このアルバムは
フュージョンにありがちないい子ちゃんな感じがなくって、歪みまくったオルガン炸裂、硬派ジャズばりのサックス炸裂、語法はジャズですが感触はものすごくロックなのです!!うひょ~、かっこよすぎる!! アルバム2枚組、各面に1曲で全4曲。もうこれだけでいい音楽が聴けそう(^^)。そして予想を裏切らず、1曲目"FACELIFT" からいきなり全開、かっこよすぎます!!不穏なドローンの上をオルガンが這いずり回ったかと思うと、これでもかとばかりに歪ませた音で不協和な音程のフレーズのインプロヴィゼーションで攻めまくり、5分以上かけてどんどん不協和の音が増していったところで…いきなりインテンポ、オルガンがリフを刻み、ブラスセクションが被さり、ドッカ~ンと大音量でかっこよすぎるテーマメロディー!!これですよこれ、いつか取り上げたアシュラやキング・クリムゾンにも言える事ですが、プログレッシヴ・ロックのどこに魅かれるって、ロックのごり押し音の強さ、ジャズの演奏能力、クラシック並みの楽曲構成、これらの並存にあると思っちゃいます。だから僕は、クリムゾンやアシュラやソフトマシーンやフロイドは大好き(すべての条件を満たしてる)、イエスやキャメルはイマイチ(条件の何かが欠けてる)だったりします(^^)。
編成としては、オルガン・トリオにブラスセクションが加わった感じ。で、ベースのヒュー・ホッパーという人が、リフを基調にしたエレクトリック・ベースを演奏するから、これがジャズみたいに総崩れの即興にならずにロック的なフォルムを音楽に残しているというのがポイントかも。このベースのリフがどの曲も異常にカッコいいんですよ(^^)。。
クリムゾンもそうですが、この時代のイギリスのプログレって、イギリスのジャズマンや即興系のミュージシャンがけっこう参加してるんですよね。クリムゾンなら
キース・ティペットや
ジェミー・ミューアがそうだし、ソフトマシーンならこのアルバムから参加した
エルトン・ディーン(このサクソフォニストが超重要人物!!)やニック・エヴァンスがそう。これが、ちょっとジャズを勉強したとかそういうレベルじゃなくって、ある部分では本国のジャズよりも凄い事をやっちゃうからすごい。。司令塔がアイデアあふれる人で、プレイヤーが芸術肌の人というバンドは、理想的な状態なのかもしれません。
ロック史に名を残す大名盤のひとつ、ロックファンに限らず、ジャズファンでもクラシックファンでも未聴の方はすぐに聴きましょう!!
- 関連記事
-
スポンサーサイト
実は、1st,2ndはいまだに聞いたことがなく、3rd以降しか認識してませんでした。
月並みですが「Bundles」が一番好きなアルバム。
やはり、カールジェンキンスの方向性が自分には一番フィットしているようで、
それ以前のフリージャズ的アプローチは今一ピンとこなくて、、、、すいません。
これを機会に、3rd聞いてみようかな
Soft Machineは、好きな時期によって音楽性イメージが大きく異なるかも知れませんね。