
きたきたきたあああ!!!!僕が
ソフトマシーンのアルバムで一番好きなやつです!!驚異の完成度、熱くなり過ぎないクールネスと、しかし秘めたエネルギーがふつふつと煮えたぎるような、とんでもないバランス感覚のカッコよさ、ジャズ/フュージョンの大傑作と思います!!考えてみたら、フュージョンがあまり好みでないというのに、なんでソフトマシーンはこんなに好きなんだろうか。…多分、いかに速く指を動かすか、みたいなフュージョンとか、逆にムードだけみたいなのが嫌なだけなんでしょうね。本気でジャズとロックの双方の魅力を融合できるなら、それでかっこよくならないハズがない。
まず、大傑作のサードと名作4thになく、このアルバムにはあるもの。それは、ライブではなく録音作品として音楽を完成させるという視点だと思います。サード以降、ソフトマシーンは独特のアンサンブルとジャズ的なアドリブプレイを音楽の中心にしていましたが、それだけにアドリブプレイは本人たちも譲れない所だったんじゃないかと。しかしそれが音楽の粗さとかバタバタ感に繋がっていたところもあって、カッコいいんだけどプレイが荒くって、どうしても一流になりきれない感じがしたのです。ところがこのアルバム、アドリブプレイを見事に抑制させて、熱くなって色々やらかす点を綺麗に消し、傷の消えた見事なアドリブプレイを作り出します。非楽音を出しに行く時も、常に構造を支えているものを失う事がなく(たとえばエレキベースがひたすらモチーフをキープし続けるとか、他の人が通奏低音をキープするとか)、また曲ごとの構成でも色々と編集が入ってアルバム全体でひとつみたいになっていて(編集が入ること自体は好きじゃないんですが^^;)、アルバムとしてどう聴かせるか、という点をすごく重視して作ってあるように聴こえます。でもって、アルバムを聴く側からすると、そうやって作ったらやっぱり良いものになって当然、ものすごく良い!!音もすごくよくって、「ああ、4もこれと同じぐらい良い音だったら」と、4の音を恨まないわけにはいきません(^^;)。。それぐらい完成度が高いです!!
サードが音楽的に未知のものを提示した歴史的傑作だとしたら、5thは新しくはないけど洗練を極めた名作と思います。
超おススメ、これは絶対に聴くべし!! 余談ですが…アマゾンのレビューを見ると、やっぱりこの音楽を「フリージャズ」っていう人が多いみたい。まあ確かに3曲目はフリーに近いんでしょうが(それにしたってキーは特定できる)、他は嫌というほどきれいにアレンジされた音楽。これを「フリージャズ」というなら、ソロアドリブはみんなフリージャズ、フュージョンもジャズもクリームもジミヘンも全部フリージャズになってしまいます。アイラーでもコルトレーンでもいいですが、フリージャズを少しでも聴いた人ならこれをフリージャズとは呼びたくないと思うので、これをフリージャズという人はフリージャズを聴いていない人でしょう。無責任なレコード会社の担当が書いたであろうキャッチコピー、罪は重いぞ。。
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