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『沖仁 / New day to be seen』

OkiJinNewDay.jpg クラシック・ギターを学びながら、別のギター・ミュージックに進んだ人をもう一人。沖仁さんという、フラメンコ・ギタリストです。ずいぶん前(2004年ぐらい?)に、、テレビでこの人のドキュメンタリーをやってまして、そこでフラメンコを演奏していて、「うおおお、すげえええ!!!」って興奮したのでした(^^)。だいたい僕はフラメンコ・ギターはなんでもかんでもすごいと思ってしまう所があります(^^)。で、このCDに飛びついた次第。

 うまいです。うまいんですが…なんだこのポピュラーアルバムみたいなアレンジは(-_-#)。これはディレクターが馬鹿なのか、こういうイージーな商業志向にNOと言えない本人が悪いのか。フラメンコを学ぶと、最初は指が動くとか曲を覚える所からやると思うんですが(あくまで憶測)、いずれ「技術や形じゃない部分で、フラメンコや音楽って何なのか」という所に行きつかないと嘘だと思うんですよ、そこが重要。クラシックでそれが出来なかったら、教師なしでは解釈も選曲も無理でしょう。ベートーヴェン「みたいなもの」を演奏してるけど、ベートーヴェンの音楽の根幹にあるものはまるで演奏できてない、みたいになるわけですから。アーティストというのは、自分が音楽の核心と見定めたところに肉薄しようとする人のことだと思うんですよね。しかし、こういうポピュラーフュージョンみたいなことを、しかも自己名義の作品で出来てしまうというのは、これで良しと自分を許せてるようにしか見えない。この人は、音楽を技術的なものとしてしか把握してないんじゃないかと。クラシックの一線級のピアニストが、自己名義のリサイタルでAKBの曲を演奏するでしょうか。それをやって悪いというわけじゃないし、またAKBの音楽が悪いという事もありませんが、しかし少なくともそのピアニストに対しては「ああ、この人はクラシックの本質を理解していないんだな」と、聴衆は思うんじゃないでしょうか。それと同じ。フュージョンさせるにしてもフラメンコそのものを発展させるにしても、ラファエロ・コルテスとかみたいに、他にいくらだってやりようがあるだろうに。こんなイージーな事をやるようでは、しょせんはただのギターオタクか、音楽の凄さよりも商売を優先させる程度のモチベーションしか音楽に持っていない人なんでしょうね。アーティストのやる事ではない。

 技術のある人って、スタンダードをそのままやったら、分かってるのかわかってないのかは隠せます。例えば、解釈や表現力はまったくないけど指だけはものすごく動くクラシック・ピアニスト。コンクールで「こんなに小さいのにすごい!」みたいな子供って、何年かにひとり出るじゃないですか。そういう子供が表現を理解するなんて無理だと思うんですが、「なぜそこの全音符は短く演奏するのか」とかをまったく理解していなくても、そういう手本を完璧に丸写しして演奏することはできる。教師が手本を教えるから、表現をまったく理解していなくても、表現のある演奏のコピーをそのまま演奏できる。このとき、この子供が音楽を理解できていたのかどうかは見分けがつきませんよね。ところが、この子供にコピーを禁止して自分のオリジナルを作ったり自分で選曲しろと言ったらどうなるか。たぶん、普段見ているアニメの曲なんかもプログラムに入れちゃうんじゃないでしょうか。激しい曲は、全部自分の技量でもっとも速くできる速度で演奏しちゃうんじゃないでしょうか。なぜそれでは駄目なのか、それを子どもは理解できないでしょう。…このアルバムは、そういう事なんだと思います。残念すぎるライトフュージョン・フラメンコでした。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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