『Sarah Vaughan / How long has this been going on?』

SarahVaughan_HowLong.jpg デザイナーってけっこう神経のすり減る仕事で、ここのところ仕事ラッシュだったものだからかなりグッタリ。夜中に部屋に帰った時にはボロボロ、ヘトヘト状態(>_<)。でも神経を張った仕事をした直後って、疲れて眠いのに、神経が高ぶって眠れません。困ったもんだ。こういう落ち着きたい時は…やっぱり4ビートの女性ジャズヴォーカル、できればバラードばっかりのアコースティックがいいな(ゴソゴソ)…お、いいのあった!!サラ・ヴォーンの名盤です!伴奏はオスカー・ピーターソン(p)、ジョー・パス(g)、レイ・ブラウン(b)、ルイ・ベルソン(dr、この人だけ知りません^^;)。。ターンテーブルに乗せて…あああああ、落ち着くううう。

 最初の注目はオスカー・ピーターソンとジョー・パスというふたりの伴奏。このふたりはどちらも大御所なので、リーダーのインスト録音も死ぬほどいっぱい出てます。でも、どちらも歌伴の方が良い演奏をするというのが不思議。ジョー・パスなんて、代名詞のギターソロや自分のギタートリオだと頑張って弾きまくっちゃって、けっこう小手先でアタフタした演奏になっちゃうんですが、歌伴になるとものすごく表情豊かに演奏して、まるで別人。このアルバムの7曲目"My Old Flame" はギターだけで伴奏してますが、本当に素晴らしい!このデュオは名演です(^^)。あ、そうそう、リンクを張らせていただいているブログ「ジョーパスを弾こう!」さんがソロギターの採譜をしてくれている"More than you know" も、カルテットで、しかもヴァースからフルで演奏してます!!冒頭がアランフェスみたいなスペイン調にしてあるんですが、これは遊びかな(笑)。
 オスカー・ピーターソンも同じで、歌伴になると、「ポロ~ン」って、実にさりげないオブリを放り込んでくるんですが、これが鈴の音みたいで本当にセンスがいい!!"You're Blase"のイントロ部分のピアノなんて本当にさりげないのにタッチが優しくて美しくて、これを聴いただけで緊張が見事に解けちゃいました(^^)。もうひとつ素晴らしかったのが、"Easy Living"。これは前に紹介したカーメン・マクレエのアルバムで、やはりジョー・パスがめちゃくちゃ素晴らしい伴奏をしてますが(ピアノはジミー・ロウルズのカルテット)、このレコードの演奏も素晴らしい!
 そして、主役のサラ・ヴォーンですが、黒人の太ったジャズ・ヴォーカリストに下手な人はいないわけでして(ノ゚ー゚)ノ、これもいい。ただ、ちょっと口を開きっぱなしで歌ってるような感じがあって、若干ルーズに感じるかな?でも、それ以外は技術も歌心も完璧です!!ひどいポピュラーばかりになった昨今、こういうレベルのヴォーカルを聴かせてくれると、本当に「ああ、いいな~」とため息が出ちゃいます。やっぱりプロはこうあってほしい(^^)。

 ジャズって、聴かない人にはどこから入っていいのか迷うところだと思いますが、こういう名盤と言われるものから手をつけていけば、大体間違いないんじゃないかと。このレコードを出したパブロというレーベルはけっこう保守的なレーベルで、とがった音楽を探すのは難しいですが、「古き良きジャズ」みたいなものを探すならば大体当たり(^^)。僕の友人にロックとポピュラーしか聴かない人がいるんですが、短い人生、音楽好きなのにそれじゃ勿体ない。こんなに素晴らしい音楽があるのに…。技術はプロ、しかしそれを技術披露に使わず、リラックスした音楽を聞かせる事に専念した、実に大人な音楽でした(´v`)。。


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ルイ・ベルソンはツーバス(バスドラムを二つ並べてドコドコドコ)の元祖であります。
それはさることながらルイ・ベルソンは出す音がどの音も半端なく綺麗なのです。

下記エリントンのアルバムをぜひお勧めします。
http://wanwanwan762.blog.fc2.com/blog-entry-51.html

Re: タイトルなし

わんわんわん様、書きこみありがとうございます!

> ルイ・ベルソンはツーバス(バスドラムを二つ並べてドコドコドコ)の元祖であります。
> それはさることながらルイ・ベルソンは出す音がどの音も半端なく綺麗なのです。

なるほど、ツーバスはメタルの専売特許かと思ってました(^^)。このアルバム、ミュージシャンの出音がみな綺麗ですよね。うっとりしちゃいます。

おすすめいただきましたエリントンのアルバム、カセットであるのですが、デッキが壊れていて聴けません(>_<)。昔のラジオのオンエアチェックとか、色々と聴きたいものもあるので、新しいデッキを探してみようかなあ。

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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです(ノ^-^)ノ
音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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