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『イッサーリス(cello) / フォーレ:チェロとピアノのための作品全集』

Isserlis_Faure.jpg 音大生のころ、作曲ではメシアンを課題にしてました。「世の終わりの四重奏曲」が好きすぎて、職業音楽家になりたいなら機能和声や実技を一生懸命やっておけばよいものを(すでにクラシックの王道の道は、トップグループから取り残されている時点でアウト>_<)、それでも芸術音楽に走って道を踏み外したわけです(*゚∀゚*)。メシアンを追っていたものだから、普通の和声法は良い点数ではなかったのに、みんながヒーヒー言ってる教会旋法はなかなかの点数でした。好きこそものの上手なれですね(^^)。しかしこれが仇となって、プロ音楽家として致命的な弱点を抱える事になって、今に繋がるわけです(涙)。
 とっても知識の偏っていた僕は(音大生のクセに王道クラシックは全然聴かず、現代音楽やフリージャズばかり聴いていた(・ω・)、先生に「メシアンを追うなら少しはフランス音楽を勉強しろ」と怒られたのです。それもそうだと思い、翌年にフランス音楽という枠を選択。この時に教わった先生が素晴らしい人で、親切に、素晴らしい音楽をたくさん教えてくれたんです。フランス音楽の授業がどこから始まったかというと、夜想曲とかレクイエムから。で、先生がフランス音楽の最初の偉人として挙げたのがフォーレでした。理由は、「フォーレは機能和声の時代に教会旋法を用い、これが次に続くドビュッシーやラヴェルというフランス音楽の王道を用意したから」。ウブな僕は先生の言う事を真に受け、今までマジメに聴いた事のなかったフォーレを聴き始めたんですが、これが素晴らしかった!

 これはフォーレが書いたチェロとピアノのための作品の全曲を収録したCD。僕、チェロの事はあまりよく分からないんで、これが良い演奏かどうかはちょっと言えません。録音も、ホールの美しい響きが鳴り渡っているというんじゃなくって、狭いサロンか録音スタジオで録音して、機械でエコーをつけたような、まるでポピュラーのような音。でも、フォーレ作品の良さはは十分に伝わるCDなんじゃないかと思います。比較的短い曲が多いんですよね。フォーレというと、「レクイエム」みたいな、荘厳で宗教的な印象を僕は持ってるのですが、宗教曲でないものはメロディが凄くキャッチーだったりして、このCDはそういう曲が固まっている感じです。いかにもフランスの4度和声というんじゃなくって、機能和声とフランスの旋法音楽の中間ぐらいな感じ。クラシックが苦手な人でもすごく聴きやすい音楽なんじゃないか思います。有名な「エレジー」なんて、一回聴いたらちょっと忘れられないんじゃないかと。個人的なおススメは、チェロソナタ第1番の第2~第3楽章で、ヨーロッパの森で妖精が舞っているかのような響きは(何を言ってるんだ俺は^^;)、懐かしいような幻想的なような不思議な魅力。これは素晴らしい!!

 というわけで、フォーレの代表作であるあの荘厳で素晴らしすぎる「レクイエム」とは別の側面を持つフォーレ作品集。ドッビュッシーやラヴェルが好きな人には確実におすすめできる好盤と思います!そうそう、最後にクレジットを書いておくと…

1. ロマンス イ長調 Op.69
2. エレジー Op.24
3. チェロ・ソナタ 第1番 ニ短調 Op.109
4. 2つのチェロのためのアレグレット・モデラート
5. セレナード Op.98
6. シシリエンヌ Op.78
7. 蝶々 Op.77
8. チェロ・ソナタ 第2番 ト短調 Op.117
9. アンダンテ(ロマンス Op.69 のオリジナル版)

スティーブン・イッサーリス(cello), パスカル・ドゥワイヨン(pf),
デビッド・ウォーターマン(2nd cello #6), フランシス・グリーエール(organ #13)


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Comments
 
わんわんわんにとってクラッシックの入口はセブラックでまさにフランス音楽。
フランス音楽は単純明快な和声進行だけでは収まらず、どこかモーダルなんですよね。
ラヴェルやドビュッシー好きなので見つけたら手に入れようと思います。
セヴラックですか! 
わんわんわん様、書きこみありがとうございます。

おお~、セヴラックですか、セルダーニャとか大地の歌とかですね、いいですよね~、僕も大好きです。しかし、最初がそこって、凄い感性ですね!尊敬しちゃうなあ。
僕もラヴェルやドビュッシー、果てはメシアンやディティユまで、見つけたら見境なく聴いてしまう口です(^^)。

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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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