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『稲川淳二 / 生き人形』

Inagawajyunji.jpg 映画『悪魔の手毬歌』には、チラシや本のカバーには恐怖の日本人形が登場しますが(^^;)、劇中に日本人形が登場する事はなかった気がします。僕が日本人形を苦手になったのは、髪の毛が伸びるという「お菊人形」と、怪談を語らせたら日本一の稲川淳二さんの「生き人形」のハナシによるところが大きかったです(^^;)。。めっちゃくちゃ怖いんですが、怖いもの見たさというか、聴いていて話に引き込まれるんですよね~。

 僕が子供のころは、今よりも心霊とかそういうものに信憑性がありました。自分が子供だった事もあるんでしょうが、世間的にも今よりも信じていた人は圧倒的に多かったはず。心霊写真も「フォトショップ」というものがあるとは知らなかったもので、マジだと思ってたんです。本人の口は開いていないのにガラス戸に映っている人の口が開いているとか、正面を向いているはずの人物画の目が、下にいる人を睨んでいるとか、そういうのを見ておしっこちびりそうになっていた小学生の頃でした(^^)。でも、そこまで恐怖を覚えてるのに、翌日に友達と「本屋に心霊写真集見に行こうぜ」とか言って、見に行っちゃうんですよ。あれは何でなんだろうか。また、テレビでも心霊ものの番組はけっこうあって、見るたびにビビりまくってました。織田無道さんや宜保愛子さんが出るより前です。僕の周りでは、あれらの人は嘘くさく、しかし稲川淳二さんはマジという事になってました(^^)。たぶん、稲川さんの怪談にはそれぐらい説得力があったんでしょうね。稲川さんの怪談は本気で怖いものが多いですが、中でも一番ビビったのが「生き人形」という噺です。

 「生き人形」の話は、役者である稲川さんの実体験として語られます。人形を使った舞台の仕事をした時に、少しおかしなことが起こり始めた。帰りの高速道路で見ちゃいけないものが見えちゃうし、人形を作った人は行方不明になっちゃう。関係者でも変なことが起こり始める。相談した霊能者さんに至ってはなんと死んでしまい、人形も行方不明に。ようやく人形が見つかると、少女人形だったはずが、胸が膨らんできている。テレビのワイドショーで「最近こんな人形の話があるんですよ」と話し始めると、スタジオの照明のワイヤーが切れて宙ぶらりん、戦時中の「北北西に進路を取れ」みたいな変な音がスタジオ中に響き始め、稲川さんの腕時計の革のベルトがぶちっときれて時計がすっとび、スタジオはパニック。舞台の時も、暗幕が右から左に順に出っぱっていくので「ああ、幕の向こうを誰かが通ってるんだな」と思ったのだが、よく見ると向こうからこちらに出っ張るのではなく、こちらから向こうに出っ張っている(゚д゚ノ)ノ ヒィィ。

 こんな感じで話は進んでいくのですが、これを話す稲川さんの語りが実に巧みで、聞いていて引き込まれてしまいました(^^)。テレビを見ていると、お笑い芸人の人とか、よくもこれだけ話を面白く話せるなと思って感心するのですが、日本の伝統芸でもある「語り物」というのも、実に話がうまいですよね。落語、怪談、浪曲、いずれも語りのプロ、時間の経つのも忘れて話に引き込まれてしまいます。私の中では、稲川さんはこの日本の「語り物」の系譜に属する人だと思っています(^^)。

 さて、これは怪談という語り物なので、本来はライブの出し物。録音物にして…というものではありませんので、録音や録画で出ているものは、ライブ実況というものが多いです。僕が昔持っていたのはカセットテープで、むかし1000円ぐらいで売ってました。これ、中学の修学旅行に持って行って、夜中に皆で聴いたんですが、トランプをしていたグループも、マージャンをしていたグループも徐々にその話に聴き入り、最後には部屋の全員が聴き入ってしまいました。で、終わると最初の方を聞きのがした奴らが「もう一回頭から聴こうぜ」なんて感じで、もう一回(^^)。そのぐらい、話が巧みなんですよ。残念なことにこのテープ、修学旅行中になくなっちゃった。

 稲川さんの怪談は、CDになったり怪談のライブがDVDになっていたり、色々あります。それらに入っている「生き人形」が、僕が持っていたカセットと同じ音源であるかどうかは分かりません。でも、今聴いても、きっと怖いんだろうな~。しかも今少し調べてみたら、「生き人形」の続編もあるらしい、これは聴きたいぞ…。。大人になって、霊だのなんだのはまったく信じなくなってしまった僕ですが、怪談が本当かウソかなんてどうでもよくて、どこか抒情的で情感に訴える所があるじゃないですか。そこが僕は好きです。すこし、音楽に似ているところがあると思うんですよね。素晴らしい日本の伝統「語り物」を現代に引きついている素晴らしい芸と思うので、稲川さんの怪談未体験の方は、ぜひどうぞ!!


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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