『Creative Construction Company』

CCC.jpg アンソニー・ブラクストンのBYG盤『Anthony Braxton』の翌年1970年に発表です。アンソニー・ブラクストン(sax, flute, clarinet etc)、リロイ・ジェンキンス(violin etc)、レオ・スミス(trumpet etc)、ムハル・リチャード・エイブラムス(piano etc)、リチャード・デイヴィス(bass)、スティーヴ・マッコール(drums, percussion) の6名で作られた「クリエイティヴ・コンストラクション・カンパニー」というグループの録音。ピアノがやけに音量が低い事を除いて(場所によってはすごく聞こえるようになるので、意図的に上げ下げしているみたいです)、他のシカゴ周辺のロフトジャズのひどい録音とは雲泥の差のすごく聴きやすい録音で、見違えるほどの完成度に聴こえるフリージャズのレコードです。いや~、これは素晴らしい!!フリージャズのレコードの中でも、これはかなり好き、超おススメです(^^)。AB面通して1曲!約40分の真剣勝負ですが、素晴らしくてあっという間に終わってしまいます。

 特質すべき点はふたつ。まず、ベースのリチャード・デイヴィスがスバラシイ。ベースが音楽の骨格をしっかり作っているので、フリー寄りの音楽とはいえ、曲がばらけません。ほら、フリーって、やっている人もみんなして「今どういう所なんだろう」というのを見失ってるみたいな状況で、ひたすら音だけ出しているみたいな状況になったりするじゃないですか。しかしベースが常に「今はこういうシーンだよ」みたいなのをしっかり提示するので、常に居場所がはっきりしてる感じなのです。そして、デイヴィスさんのベースは演奏もすごくしっかりしているので、1年前のブラクストンのアルバムとあまりメンバーが変わってないのに、ものすごくうまいグループに聴こえます。
 もうひとつ。このグループの名前にもつながると思うのですが、フリージャズ系のグループにしては、各人が安直にソロを取りにいったりしません。なんというか、「皆で音楽をコンストラクションするんだ」という意識で、即興的に音楽を組み立てているのではないかと。部分的には明らかに作曲してあるところもありますが、全体でコンポジションをしていくという、音楽の8割以上を占めている即興的な部分がスバラシイです。フリー系のグループで、こういうまとまりある音楽を出来るグループって少ないんですよね。

 これは素晴らしい1枚です。ジャケットもカッコいいので、見つけたら是非!!そうそう、これには第2集があるのですが、それは次回に(^^)。



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Bach Bach

Author:Bach Bach
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音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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