『Blue Cheer / Vincebus Eruptum』

BlueCheer - Vincebus Eruptum ガレージ、サイケデリック・ロック…この辺をさぐっていると絶対に行きあたる事になるバンドだと思います。ブルー・チアーです!中学生の頃、サイケ大ファンの友人から推薦された時、「何その洗剤みたいなバンド名は」と笑ったら、えらく友人の機嫌を損ねてしまい、自分で購入する羽目に(^^;)。しかし当時はCDになってなくて、LPも全然みつからず、たまに見つけても5000円とかプレミアついちゃって学生にとっては入手困難。で、ついに海外でCD化された時に、速攻で買いました。買って家に持って帰る時、「やった・・・」と感動したのを覚えてます。あのワクワク感って、もう味わえないんだろうな…。

 よく「ものすごいヘヴィーだ、ハードだ」なんて言われますが、あんまりそうは感じません。68年発表なので、当時はこういうヘヴィーな感じはまだあまりなくって、最初に聴かれた時のインパクトが大きかったという事かも。ガレージな感じはしますが、なんか狙ってガレージにしたようにも聴こえて(ヴォーカルとか、無理やり声を潰しているように聴こえる)、素でヤバそうなMC5とかみたいな凄さは感じず、感情移入もあんまりできず。サイケ感も、初めて聴いたときはほとんど感じませんでした。というわけで、えらく伝説化されたのは入手困難だからというだけだったのか…と、最初は思ったんですが、甘かった。
 こうした感想を友人に伝えると、「ああ、それは1曲目のサマータイムブルースのヘヴィーなアレンジに引っ張られ過ぎなのかもよ」とのこと。なるほどたしかに良くも悪くもヘヴィー・ロック調のサマータイムブルースのインパクトが大きいかも…と思って、1曲目を飛ばして聴き始めると…なるほど、これはクリームじゃん!4曲目"Out of Focus"なんて、メッチャクチャカッコいいです!!"Sunshine of your love"のタム回しとそっくりな曲とかも出てくるし、ブルースフィーリングの長いアドリブとかもあるし、そもそもG/B/Drのトリオだし、クリームの影響はあるんじゃないかと。それでも、クリームよりグチャっとしたガレージな感じを受けるのは、アメリカゆえなのかも。で、"Doctor Please!"のギターのヒステリックでデチューンしたチョーキングヴィブラートあたりに、わずかにサイケな感じが。
 というわけで、僕の中では、これはMC5とかソニックスとかグランドファンクとかの「ガレージ」なグループじゃなくって、アイアン・バタフライとかクリームとか、そういう「若干ハードロック的な要素があるアートロック」のグループに入ってます。実は、相当にかっこいい事をやってるんじゃないかと思うんですが、僕的にはヴォーカルの声がカワイイところがマイナス。これ、ヴォーカルがロバート・プラントやジャック・ブルースだったら、素晴らしいバンドになってたんじゃないか…な~んて、久しぶりに聴いて思いました。

 あと、もうひとつだけ。このアルバム、のちにLPを聴いたんですが…うおお、CDと音が全然違うじゃないか、音は太いし迫力がある!!いや~、CDが最初のプレスのままだとしたら、出来ればLPで入手されることをおススメします、全然違います。今では信じられないかもしれませんが、CDって、出来立ての頃はひどい音のものが結構あったんですよね(^^;)。このアルバム、アートロックをコレクションする際にはマストです!


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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです(ノ^-^)ノ
音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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