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『バレンボイム指揮・シカゴ交響団&合唱団 / ブラームス:ドイツ・レクイエム 作品45』

Brahms_DeutschesRequiem.jpg 年末にレベッカを聴いて以降、洋楽邦楽問わず80年代前後のポップス/ロック系のアルバムばかり聴いてたら何となく飽きてきちゃったので、「クラシックでも聴こうかな」と。何の気なしにターンテーブルに乗せたのはブラームスのドイツ・レクイエム。すると(CDクルクル~)…うわああああ、メッチャクチャ素晴らしいいい!!最初のバスF音が静かに聴こえてきた瞬間、そして男女混声合唱につながる瞬間…何10回と聴いてきたはずの音楽なのに、背筋がゾクゾク来てしまいました(^^)。ポップスにはポップスの良さがありますが、クラシックのスケールの大きさや完成度はさすがに素晴らしすぎます。。

 えっと、クラシックには、すごい作曲家として「ドイツ三大B」なんて呼ばれる人がいます。バッハ、ベートーヴェン、ブラームスの頭文字のBを取ってそう呼ぶんですね。ここまではけっこう知られてると思うんですが、問題はその先。クラシックを積極的に聴かない人でも、バッハやベートーヴェンの曲のメロディのいくつかは浮かぶんじゃないかと思うんですが、ブラームスの曲のメロディが浮かばない人は結構いるんじゃないかと。つまり、3大Bの中で一番知名度の低いのがブラームスじゃないかと思います。かくいう僕も一番最後に聴いたのがブラームスでした。ただですね…じゃ、ブラームスが少しランクの低い作曲家かというと、そんなことはありません。ぜんぜんありません。作曲技法の創出とか、そういう所で一番すごい人をあげるとしたら、やっぱりバッハが1番じゃないかと思うんですが、じゃあドイツ3大Bの中で誰が一番心を打つ感動的な曲を書いたかというと、実はブラームスなんじゃないでしょうか。あ、もちろんこれは個人の見解ですが(^^)。
 ドイツ・レクイエムは、ブラームスを世に送り出してくれた大恩人の作曲家シューマンが死んだときに構想され、ブラームスのお母さんが亡くなった事でさらにブラームスが入れ込んで書き上げたという曲、本当に素晴らしい宗教曲です。既にとんでもなく高い評価を受けている曲ですし、またその評価もまったく正当というか、僕がつべこべ説明する必要なんてないぐらいの素晴らしい音楽です。ブラームスというのはどんどん曲を量産する人ではなく、練りに練った上に、何度も何度も書き直しながらひとつの曲を完璧に仕上げる、というタイプの人でして、だから曲は多くないんですが、かわり完成度の高い曲が多いんです(^^)。正直に自分の感じた事や思った事を述べたい僕は、自分の事なんか棚に上げて、ベートーヴェンにすら「ベートーヴェンの曲は繰り返しがちょっと多いんだよな~」ぐらいの事を言っちゃったりしますが(ものが分かってない部分も多分にあるシロウトの戯言だと思って許してください^^;)、ブラームスの音楽は、好き嫌いは別としても、どれもちょっと文句のつけどころがないと感じてしまいます。隅から隅まで計算され、考え抜かれたような完璧な建造物なのです。

 もうひとつ。「ドイツ・レクイエム」というタイトルからしてキリスト教の宗教曲である事は想像がつくんですが、でも「ドイツ3大B」という事は、プロテスタントのはずですよね(ブラームスがウィーンに住んでいたことはちょっと横に置いておいて…)。ルターの宗教改革なんて16世紀の話ですから、19世紀の作曲家であるブラームスの頃のドイツはとっくにプロテスタント世界だったはず。つまり…この「ドイツ・レクイエム」で使われているテキストは、ルターが訳した聖書のドイツ語訳から採用されているんです(聖書引用物はラテン語を引用する事が多い)。ここでもうひとつ絡んでくるのが、ブラームスの音楽の傾向。ブラームスの生きた時代はロマン派ど真ん中、ブラームスもやっぱりロマン派という括り方をされている作曲家ではあるんですが、彼が書く音楽の傾向は、「人間バンザイ!人の心をガンガンゆすぶるぞ~」といういかにもロマン派的な感じじゃなくて、もっと荘厳で厳格な印象を受ける部分もすごく残ってるんですよね。ブラームスの曲は、ロマン派でありながらも、さながら古典派のような荘厳さを感じるものも少なくないです。でもって、この傾向は、レクイエムみたいな宗教曲にピッタリだったんじゃないかと。ドイツ語って、響きがけっこう堅い感じがするじゃないですか。なんか宗教曲に合っている音の言語だと思うんですよね~。

 えっと、バレンボイムとシカゴ響や合唱や録音の事も書きたかったんですが、最近は長文が多くなっちゃって自分でもちょっとイヤになってまして…まとめていうと、このCDは演奏も録音も素晴らしいっす(^^)!!アバド指揮ベルリン・フィルとか、チェリビダッケのケルン響とかも持っていて、それぞれに素晴らしいんですが、それらと比較しても相当に美しい演奏と思います!

 というわけで、「ドイツ3大Bって名前だけは知ってるけど、ブラームスって聞いた事がないばい!」という人がいらっしゃいましたら、「ドイツ・レクイエム」から入るのもいいんじゃないかと思います。クラシック史に残る名曲のひとつですし、これをいいアンプとスピーカーで大音量で聴いてしまったら、天にも召される気分になるでしょう(今の僕がその状態^^)。これほどのものが、500円とか1000円で聴けちゃうんだから、いい時代になったなあ。出来ればヘッドフォンとかパソコンとかでなくて、いい音のするちゃんとしたオーディオで聴きたい音!!感動が段違いです。あ、そうそう、これも名演・名録音と呼ばれるCDが多い作品なので、他のオケや録音でいいものを知っている方がいらっしゃいましたら、どうぞいろいろ教えてくださいm(_ _)m。

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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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