『レヴァイン指揮、ウィーンフィル / ブラームス:交響曲第1番』

Levine_Brahms1.jpg キャ~、ついに来てしまいました、ブラームス交響曲の金字塔、交響曲1番です(゚∀゚)!!人気は2番とか4番とかの方があるそうですが、やっぱりこれでしょう!!というか、絶対に1番でしょう!!

 先に少しだけ作品の有名なエピソードを書いておくと…ブラームスという作曲家は完璧主義な所があったみたいで、ひとつの作品をこれでもかと書き直し、作り直しして、これ以上ない所まで持っていきたがる人です。その最たる例が、この交響曲第1番。1855年に書き始められて76年が初演というから、完成までに実に21年!!さらに、初演から楽譜出版の間にも何度も手を加えたというから、名探偵モンクもびっくりなほどの神経質&完璧主義である事が分かると思います。で、この交響曲、初演時にはベートーヴェンの第9以降で最も優れた交響曲という評価を受け、「第10交響曲」なんて呼ばれるようになったほど。まあ、サイドストーリーはこんなもんですが、宣伝文句で大した音楽でもないものに「名作だ!」「名盤だ!」なんて言われる音楽はいくらでもありますからね。実際のところ、どうなのかというと…もう、僕なんかがグダグダ書けるような作品ではありません。素晴らしすぎ。僕的に言うと、ベートーヴェンのどの交響曲よりも凄いです。ベートーヴェンの「運命」や「喜びの歌」や「田園」を聴き逃してくれても構いませんが、ブラームスのシンフォニー1番だけは聴いて欲しいです!

 第一楽章、6/8拍子のティンパニーの連打から始まる第1主題からして、これと似たものを聴いた事がありません。これぞロマン派シンフォニーの真骨頂、強烈!重厚!自分が初めて書く勝負の処女交響曲の第1楽章をマイナーから始めるセンスも素晴らしい。そして、重厚でハードでダークな第1楽章が抜けた直後の第2楽章の美しさ…これはちょっと言葉では伝えられないです。第3楽章は、力の抜けた可愛らしいロマンス風の曲。演奏時間も5分弱と短めで、クライマックスの前の小休止といった感じ。そして第4楽章…ドラマっチックでありながら複雑すぎない明確なコンセプト!同主調転調が4楽章のアイデアの骨格にあると思いますが、そこに各シーンを跨ぐ動機が見事にドラマに一貫性を持たせます。ああああ、もうこういう言葉で書くと全然伝わらないなあ。。ようするに、素晴らしいんですよ!!

 さて、演奏と録音ですが…ライブ録音なので、少しオーディエンスノイズが入っています。特に、第1楽章が始まったばかりのあたり。しかし素晴らしい演奏に圧倒されてか、以降は水を打ったような静けさ。どうしてもオーディエンスノイズが気になる人は、第1楽章はちょっと気になるかもしれませんが、あとは大丈夫だと思います。それ以外の録音は…クリアかつあったかい!100点!演奏は…文句なし!!というか、オケの精度がマジで高いです。ウィーン・フィルは説明不要と思うので、指揮者のジェームス・レヴァインについてだけ説明すると…アメリカの指揮者で、バーンスタイン亡き後のヤンキーナンバーワン。けっこうすっきり演奏をまとめるというか、ものすごく分かりやすく、「ここはいく!」とか「ここはしずかに」みたいなのが、聴いていてすごく分かる人です。何がやりたいのかが明確な感じ。なので、時として重すぎと思われているブラームスの1番でも、これぐらい聴かせてしまうんですね。とはいえ、カラヤンみたいに「ちょっと軽いな…」というのとは違う。なんというのかな…ヤンキー、これに尽きます(^^)。そして、この指揮は見事!!ちなみにマーラーの指揮も聴いた事がありますが、それも凄かった。個人的には、かなり好きなタクトです。
 このCD、曲も演奏も録音もいいので、出来るだけいいスピーカーで、大きめの音で聴いて欲しいです。合奏であるはずのオーケストラというものの表現力がこれほどまでに凄いものかとビビらされました。ブラームスを聴いた事がない方は、まずはこれを聴きましょう!また、クラシックのロマン派をあまり聴いた事がないという人も、交響曲というのがどうも苦手という人も、これを聴きましょう。大推薦!!

 というわけで、すべて違うオケ&指揮者でお届けした、ブラームスの管弦楽特集でした(^^)。3番も書こうと思ったんですが、フリージャズが聴きたくなってきてしまったので、ブラームスの続きはまたいつか(=゚ω゚)ノ"ジャ、マタ!!。。


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Author:Bach Bach
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音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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