
ジョディ・フォスター主演の、法廷闘争ものの映画です。当時アメリカで問題になっていたレイプ犯罪を題材にして、レイプシーンを熱演したジョディ・フォスターが何かの映画賞を取ってました。1988年の作品です。
ジョディ・フォスターがレイプされるシーンを売り物にしているような気がして(実際そういう計算も少なからずあったとは思うんですが…)、また「アメリカの社会問題を扱ってる」と言われても別にそれを見ようという気も起きなくって、公開当時はあんまり観る気になれませんでした。でもこの前たまたまテレビでやってまして、観てたら最後まで見ちゃいました(^^)。法廷闘争ものは、推理小説のような面白さがあってるので、やっぱり面白いですね~。
事件は、あるバーで起きます。マリファナやって酒を飲んでいて、露出の多い服を着ていた女が、男たちに犯されます。最初はちゃんと口説いてたんですが、女の方が酔って踊り出すし、胸の谷間は見えちゃってるし、そうなると男からしたら「なんかやれちゃいそうじゃね?」みたいになって、酒場全体もお祭りムードになってきて、ゲーム気分でレイプにまでエスカレートしちゃう。女は必死に抵抗して、3人に犯されたところでようやく店の外に逃げ出します。これを法廷で争う事になるんですが、女側にも問題はあるし、立証や証言を取るのが難しいし…みたいな展開。
この「不利な状況からどうやって勝訴に持ち込めるのか」という所が、法廷闘争ものの映画の面白さ。物語の軸もゴールもはっきりしているから、分かりやすくていい(^^)。そして、社会ドラマ云々の部分は…ちょっとピンとこなかった(゚∀゚*)エヘヘ。というか、あまり同意できなかったな~。あんな露出多くてニヤニヤして体くねらせてバーで踊ってたら、そりゃ誘われるだろうし、じゃあなんでそういう描写をしたかというと、明らかに男が悪いレイプ事件だったらドラマが成立しなくなるからなんじゃないかと思ってしまった。。これを社会ドラマとして提示したいなら掘り下げが浅い気がするし、じゃ娯楽映画かというと、そうしてしまってはまずいテーマだし、ちょっと微妙かな?でも、当時のアメリカだと充分に説得力のあるテーマだったのかも知れません。レイプシーンは扇情的には描かれておらず、その瞬間は女性目線から恐怖を覚えるような演出で描かれています。ここは良かったです。そうしないと、社会ドラマではなくポルノになっちゃいますもんね。
というわけで、見始めたら最後まで見ちゃう映画でしたが、一度見たらもういい…かな?そうそう、ジョディ・フォスターと言えば、僕にとっては「
タクシードライバー」ですが、世間的にはこれか「羊たちの沈黙」なのかな?…今気づきましたが、犯罪的な映画ばっかりだぞ(∵`)。
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