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Category: CD・レコード > 日本のロック・ポップス   Tags: ---

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『西田佐知子 / 全曲集』

NishidaSachikoBest.jpg ひとつ前の伍代夏子さんのレビューで、「演歌とポップスが分化したのは70年代以降らしい」なんてことを書きました。僕は60年代はまだ生まれてないし、その時代の日本の流行歌を積極的に聴いたわけではないので、実際にそうだったのかどうか分からないのですが、たしかにそうなのかも…と思わされる歌手が何人かいます。ちあきなおみ、藤圭子…そしてこのCDの西田佐知子さんあたりは、それを感じさせます。

 演歌っぽい曲もあるんだけど、ムード歌謡っぽい曲、ラテン音楽のリズムを使った曲、たしかに歌謡曲なんだけど明らかにジャズの和声を使った曲…音楽って、クラシックでも演歌でもジャズでも、パターン化されたスタイルの中で安全にやってると、とにかく刺激のないつまらないものになっちゃうと思うんですが、たしかに歌謡曲と演歌が分化する前の、グチャッと色んなものがある時って魅力を感じます。そして、西田さんのヒット曲を集めたベストを聴くと、60年代から80年代への日本の歌謡史を一気に見ているような気分に。西田さんで後世に一番残った曲はたぶん「コーヒー・ルンバ」。これ、オリジナルじゃなくて、ウーゴ・ブランコというベネズエラの人の曲なんですね、はじめて知りました(^^)。で、こういう歌を歌いつつ、「アカシアの雨がやむとき」みたいなジャズ演歌的な曲。「くれないホテル」は筒美京平作曲の、日本のポップス史に残る大名曲のひとつ。「エリカの花散る時」は、「港が見える丘」とか「青い山脈」のような、戦後歌謡的なアレンジに詞。80年代にはレコード産業の定型音楽と洋楽丸パクリとなった日本の産業音楽シーンですが、戦後しばらくは日本の音楽と洋楽の間で色々と冒険してたんだな~。とにかく、楽譜を渡されていきなりレコーディングな音楽だし、まだミュージシャンがうまい時代ではないので、オケが良くないんですが、でも演歌が完全に形式化した後のザ・カラオケなオケよりも100倍は歌に寄り添った音楽的な演奏をしてます。
 今聴くと古臭いと思います。でも、こういう60~70年代の日本歌謡って、似たものが他にないですよね。古臭い中に、ここにしかないものがいっぱい詰まっていて、僕はすごく好きです。西田さんは演歌には入らない人かと思うんですが(それを言ったら美空ひばりも演歌とは言い難いですよね)、それでも演歌の範疇に入れて語る事も出来る人の中で、トップ10人に入れたくなるひとりです。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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