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『Emerson, Lake, and Palmer / Trilogy』

ELP_Trilogy.jpg キース・エマーソンが拳銃自殺してしまいました。享年71歳、理由は病気を苦にした所からくる鬱…だったそうです。これは本当に悲しい。あらためて、ご冥福をお祈りします。

 さて、僕が一番好きなキース・エマーソン関連のアルバムがこれ。ELP(エマーソン、レイク&パーマー)のトリロジーです。特に、連続で演奏されるアルバムA面の冒頭3曲“The Endless Enigma, Part 1~Fugue~The Endless Enigma, Part 2” の流れ、これが素晴らし~(^^)!冒頭はシンセ単音の簡単なメロディ。これを受ける形でピアノが入り、次第に打楽器セクションが出てきて、バグパイプが重なり、対立していたシンセとピアノが3連譜のユニゾンで加速して一気にメインテーマになだれ込みます。最高にスリリング、「盛り上がってきた、これは来るぞ?!」という感じ、やっぱりこういうドラマ性の高い音楽は興奮します!!そしていよいよ出てきたメインテーマも、メロディラインがすごくきれい。このメインテーマは大切に扱われ、主題転調し(いかにもクラシック的なやり方ですが、そういえばポピュラーでこういうやり方ってあんまり聴かないですね)、そこから調の違う2曲目になだれ込み、ここからアコースティックピアノの演奏…かと思いきや、引きまくった後で1曲目のメインテーマの再現部に戻します。つまり、このクラシカルなピアノソロは、冒頭3曲をひとつとして見立てれば、ソナタでいう所の展開部として使われるわけですが、この楽曲構成力が素晴らしいです。以降も、ところどころにクラシックの名曲のフレーズがチラチラ出てきながら、しっかりした曲とか、あるいはアドリブ演奏重視の曲とか、バラエティに富んだ形でアルバムが進行していきます。最初から最後まで本当に楽しいアルバム、おススメです!!

 僕がELPを初めて聴いたのは中学生の時で、その時は既にリアルタイムでは無く(80年代)、最強布陣時のキング・クリムゾンや初期ピンク・フロイド体験よりあとでした。「プログレって凄いな」と新鮮に感激していた頃で、プログレの名盤と言われているものを片っ端から漁っていた流れでELPと出会いました。クリムゾンの『太陽と戦慄』とかフロイドの『ウマグマ』に比べると軽く、ポピュラー寄りのプログレというのもあるんだな…というのが最初の印象でした。この軽さのために、ELPは1~2枚聴いて終わりだった可能性もあったんじゃないかと思いますが、この『トリロジー』が素晴らしすぎました。トリロジーを聴かずに他を何枚か先に聴いていたら、危なかったかもしれません(^^)。というわけで、僕にとってのキース・エマーソンは、ELPのこのアルバムに尽きます(^^)。他は全部手放しても(手放さないけどね ̄ー ̄)、これだけは一生持っていると思います。冒頭3曲の流れは素晴らしすぎ、必聴です!!


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Comments
年かぁ、 
拳銃自殺の原因が指が動かないことかもしれないけど、そもそもそういう歳なんだていうこと、
ハードロックなんて本当にクラシックになってしまう。
何十年かしたら音楽の授業でやるかも・・・それはないか(笑)
Re: 年かぁ、 
ボネ太郎さん、書き込みありがとうございます!

音楽の歴史を調べてみると、何百年も新しい音楽が生まれない時があったりしてビックリします。対位法の時代のミラノなんて、200年ぐらい同じような音楽ばっかりだったそうです。そう考えると、1950年代から70年代にかけてのロックって、かつてないほどの勢いで進化を見せた音楽なんでしょうね。ハードロックどころか、ロック全体がクラシック化していっているのはたしかな事の気がします。プレスリーもビートルズも教科書に出てますから、ハードロックが教科書に出てもおかしくないかもしれませんね(^^)。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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