アルバム冒頭のシンセサイザーの音からして超絶的な格好よさ、続く呪術的なウェイン・ショターとミロスラフ・ヴィトゥスのインタープレイに鳥肌立ちまくり!フュージョンの名バンド、ウェザー・リポートの素晴らしすぎるデビューアルバムです!1971年の作品…思っていたより古かった(^^;)。ジャケットもカッコいい!!
若い頃、シンセとかフュージョンとかがどうにも苦手でした。中高生の頃に耳にしたフュージョンといえば、デビッド・サンボーンとかグローバー・ワシントン・Jrとかスクエアとかパット・メセニーとか。聴き進めたものの、何枚聴いてもグッとくるものに出会えず。ムーディーなBGMか必死に指を動かしているかのどっちかで、どちらにしてもハートに響く音楽じゃないと思っちゃって、聴くのをやめちゃったのです。音楽って、出会いが大事ですね~。でも、そういう僕のフュージョンへのイメージを吹っ飛ばしたレコードが2枚ありまして、そのひとつがこのウェザー・リポートのファーストアルバム(o^ー^o)!!いや~、これはカッコよかった!初めて聴いたときはゾクッときました。今聴いたらそうでもないんだろうな、と思ってターンテーブルに乗せてみたら…いやいや、やっぱりカッコよかった!
僕は輸入盤のLPを持ってるんですが、どこにも作曲者クレジットもメンバークレジットもない(;_;)。えっと、分かっているのは、サックスがウェイン・ショーター、ベースが
ミロスラフ・ヴィトゥス、エレピ&シンセがジョー・ザヴィヌル。以降のこのバンドの歴史からすると、ジョー・ザヴィヌルがバンドの中心と思うんですが、1曲目のシンセの強烈な世界観を除けば、このアルバムでのザヴィヌルはほっこり感担当という感じ。でもこのエレピやシンセの音がメチャクチャいい!!エレピやシンセうんぬんより、良い音を作れているかどうかが大きいのかもなあ。。
でも、どんなに音がいいと言っても、さすがにエレピの音の質感が音楽のすべてだと、だんだん飽きてきちゃいます。そこで重要になってくるのが、ショーターとヴィトゥスのプレイで、これが七味のように効いてくる(^^)。このアルバム、1曲目"MILKY WAY" のシンセプレイでつかみはオッケーなんですが、あとはコード進行だけ決めたセッションで、しかもそれが「ぼわーん」としたプレイばかりなので、何度かダレかけちゃいました。しかし、2曲目"UMBRELLAS" のショーターの音楽特有のおどろおどろしさとインタープレイ、B面最後"EURYDICE" のけっこう攻めたプレイ、このふたつがアルバムを引き締めてるんじゃないかと。実際のところ、ショーターとヴィトゥスの抜けた後のウェザー・リポートは、やっぱり僕は駄目だったんですよね。。
まあ、コードだけ決めてどうとか、アプローチがどうとか、そういう事は今聴くから分かるんであって、若い頃に聴いたときは、このぼんやりした部分を、何かすごいマジックが起きてるように捉えてました。僕みたいに、フュージョンに苦手意識がある人がいましたら、これは試してみてもいいかも。特に冒頭2曲とラストは、相当カッコいいです。
フュージョンのレコードの中では、僕の中ではトップ5に入るおススメです!!
- 関連記事
-
スポンサーサイト