
幼少期に聴いたJ.ガイルズ・バンドのライブ盤"Showtime !" に大興奮した僕でしたが、小学生の僕にはバンド名が読めず。中学に入り、洋楽に詳しい友人Aに向かって「ジェイ・ジェイルズ・バンドって知ってる?」などと言ってしまい、大恥をかいてしまった(^^;)。友人Aは、「ガイルズだろ(爆笑)。。そんな晩年のしょぼそうなレコードは聴いた事がないけど、J.ガイルズと言えばこれだよ」といって貸してくれたのがこれでした。日本盤は「禁猟区」なんてタイトルでした。ジャケットが何となく印象的で、これは良さそうだな~、なんて、聴く前に感じてました。
さて、家に帰って聴いてみると、かなり普通なアメリカン・ロック。もし日本語で歌われたら、ロック・テイストが前面に出てきた70年代後半から80年代アタマぐらいの日本の歌謡曲と言われても信じちゃうかも。沢田研二とかツイストとか佐野元春あたりが歌ってもまったく違和感ない感じ。曲もみんな3~4分で終わって次から次だったもので、余計に歌謡曲っぽく感じちゃったのかも。"Showtime" に比べるとブルージーな曲も結構はいっていて、この頃は爽快なバンドではなく、王道アメリカン・ロックなバンドだったんだな~と思ってみたり。僕には晩年の軽くって超爽快な"Showtime" の印象が強すぎて、「なるほど、こっちの方がたしかに王道アメリカン・ロックっぽい。でも、これはステレオタイプすぎて面白くないんじゃないの?」みたいな感想。そして、翌日その旨を友人Aに伝えると、この会話をきいていた別の友人Bが、「J.ガイルズを聴くなら、もっと前のレコードじゃないと駄目だ。黒くってかっこいいぞ!」と口を挟んできたのでした。いや~、思い出を振り返ると、僕は友達に音楽を教えてもらってきたんだなあ。特に中学生の頃は良かった。。
僕は一瞬で通り過ぎてしまったレコードでしたが、いま聴くとけっこう良い曲がいっぱい入ってるし、要所要所で「おっ!」と思うプレイがあったりします。一瞬なんですが、"Wild Man" のハーモニカとベースとかカッコいい!。このアルバム、3分で曲を切っちゃわないで、もう少しプレイしたらもっとカッコいいアルバムになったのかも。フェードアウトが多いし、演奏を聴かせる部分はみんなカットしてメロディとかのキャッチーな部分だけを残すという方針が勿体なかったです。こういう産業ポップス的な方針って、ブレイクし切れないバンドにレコード会社が介入した結果なのかな(∵`)。
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それにしても、急にJガイルズ バンド二連発は嬉しい次第です。
特に「ワイルド マン」は、私がお好みテープを作る時に、Jガイルズ バンドとして必ず入れてしまう曲。
途中のパートが大好きなんです