『Naná Vasconcelos ‎/ Contaminação』

NanaVasconcelos_contaminacao.jpg もう一枚、ブラジルの超絶打楽器奏者ナナ・バスコンセロスのCDを紹介。1990年前後、僕はバスコンセロスとジスモンチを知ってしまってちょっと狂ってしまったのですが(^^)、そんなわけで彼らのリーダー作であれば何でも買いまくっていました。しかし、ECMの世界流通している作品はともかく、ブラジルのレーベルから出たCDなんて、日本にはなかなか届きません(><)。ジスモンチのCARMO版も、のちに日本盤も出て入手しやすくなりましたが、当時はマジで手に入んなかったです。そんな中、タワレコにポツンと50%オフで置いてあったのがこれ。ブラジルの打楽器奏者のCDなんて、当時誰も興味なかったんでしょうね(^^;)。まあでもそのおかげで、新品を安価でゲット!発表は1999年みたいです。

 このCDは、ひとつ前に紹介したCDみたいな芸術音楽色は全然なくって、ブラジルの歌謡音楽みたいな感じです。ボッサというより、色んな音楽を吸収したポップスという感じ。編成も、歌にコーラスにギターにアコーディオンに打楽器群に、ごった煮です。しかも、スタジオでダビングして作っていく、まるでポップスのような作り方。硬派な音楽を期待していた僕は、肩透かしを食った気分でしたが、しかし何度か聴いているうちに面白くなってきました。とにかく、色んな音楽のごった煮。ミュゼットみたいなのもあれば、アメリカのカントリーみたいなのもあれば、ボッサっぽいのもあったり。それから、基本がインテンポの歌で、これにけっこうインテンポでキッチリ打楽器群がバカテクでバカバカ叩きまくるので、変なプログレみたいでもあります。
 今聴いて思うのは、バスコンセロスってバカテクだし、凄いプリミティブな音楽も、超芸術的な音楽もやってるけど、実は打楽器演奏が大好きなんであって、音楽自体にはそんなにこだわりがなかったのかも。名声を獲得した後に、自己名義でこういうポピュラーな歌音楽のCDを出すんだから、こういうのも好きだったんでしょうしね。いわゆるプレイヤー気質であって、アーティストではないのかも。だから、それこそアメリカで超ポップスのスタジオミュージシャンみたいなバイトも出来たし、それと並行してジスモンチなんかと芸術的な音楽も出来たのかも。プレイヤーを志向して、世界一というほどの技術を会得して、あらゆる音楽を演奏しまくって、そして死んでいった…ああ、それも素晴らしい人生なのかも知れません。素晴らしい打楽器奏者に献杯。
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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです(ノ^-^)ノ
音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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