
さて、ジミヘンのおススメの最後に、ジミヘンのデビュー前の音源を集めたCDを。…いやあ、デビュー前って「マニアックすぎだろ!」と怒られそうな気もするんですが、私以上にジミヘン狂だったバンドマンのお兄さんは、デビュー前のジミヘンが一番好きと言っていました。でも、その言葉もあながち的外れとは思いません。メチャクチャ格好いいんです!
ジミヘンって、ギタリストとしてすごかったものだから、レコード会社がピンでデビューさせたという経緯があったんじゃないかと勝手に思ってます。で、以降のストーリーは良く知られている通り。だからスタジオ盤は、慣れない作業を行うので、その試行錯誤がいい方面に出たり悪い方面に出たり。しかし、ジミヘンの原点はやっぱりギターの演奏だと思うのです。で、デビュー前の他人のバンドの音楽は、さすがにギタリストに徹底しているだけに、意識が完全にギターに絞られていて、やたらとカッコいいのです!
で、ジミヘンの所属していたバンドですが、詳しい事は知らないのですが、ゴーゴークラブのバンドというかディスコバンドというか、そんな匂いがします。ソウルありビートルズありという感じで、有名なポップ曲のレパートリーだらけ。で、これをジミヘンのギターがやたらとカッコよくしてしまう。まだファズやディストーションの進化していない時代なので、サウンドはアタックが強くてローがスカスカで安っぽいんですが(ソウルとか、ビートルズのデビューの頃のギターの音とか、あんな感じ)、それが逆にカッティングなんかの切れ味を強調してます。あと、ときたまインスト・ナンバーが挟まるんですが、これがまたギターがキレキレでカッコよすぎです。このアルバム、マジでおススメです。
そうそう、似たような傾向のCDで大おススメのものをもうひとつ。
『Radio One』というアルバムがそれで、これはすでにソロデビュー後のパフォーマンスなんですが、コンセプトがPPXとそっくりです。『PPX』でも披露していたインストナンバーも演奏してるんですが、これがまたすごい。あと、例のモンタレー・フェスティバルのオープニングで他のロック・ミュージシャンの度肝を抜いた"Killing Floor"も演奏してるんですが、これがモンタレーを上回るすさまじさで、このリズム感はちょっと他にないんじゃないかというぐらいの凄さ。う~ん、記事を書きながら久々に聴いているんですが、これ、やっぱりすごいです。。デビュー前後のジミヘンのキレッキレなギターを聴かずに死ぬのはもったいないです。
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