『DUO EL BALCON』

DuoElBarcon.jpg ブエナ・ビスタとおなじ中南米つながりということで。アルゼンチンのフォルクローレで、ギターと女性ヴォーカルのデュオです。去年(2015年)発表されたデビュー作で、「エル・バルコン」と読むみたいっす。いや~、これは素朴ですばらしい歌!!歌って元来こういうものですよね、今の日本の商業ベッタリで加工バリバリの歌が異常なんだよなあ。。

 アルゼンチンのフォルクローレって、編成は色々ありますが、シンプルにギターと歌だけというものもひとつの型。そしてこのギターが、日本のフォークみたいにコードジャカジャカじゃなくって、クラシックとかフラメンコとかボッサとかも吸収していて、みんなかなりうまいです。それで、日本とかアメリカみたいに、レコードありきじゃなくって、実際に庭先やカフェなんかで、肉声と生演奏で自分たちが思っている言葉を口ずさむというが、南米のフォルクローレ全般に感じる印象です。この夫婦デュオのグループ名も、ふたりのバルコニーで曲を作ってメロディーを口づさんで…という風に出来た音楽だから、こういう名前になったそうで。いや~、歌ってこういうものですよね、本来は!リバーブですらほとんどかかっていないこのCD、自宅録音なんじゃないかとすら思っちゃうんですけど、それが、本当に生きている人が、自分の言葉や自分の指で奏でた音で伝えているというふうに感じられて、素晴らしい(^^)。素朴だけど、ギターも歌も素晴らしくって、しかもそれが見世物として凄いんじゃなくって、日々の日常にしっかり結びついている感じでいいなあ。

 日本で、バンドやら何やらでドカドカやって、稚拙な上に「そんなこと思ってもいないだろ」みたいな言葉を聴かされて続けて、僕は歌が嫌いになった気がします。でも、アルゼンチンとかのラテンアメリカ方面って、こういう生活に密着した歌の文化がけっこう生きているんですよね。なんでもかんでも金が前提になっちゃった日本やアメリカでは少なくなっちゃった種類の音楽だけど、そういうものとは全く別の価値観の上で、本当に素直に「一緒に買い物行こうか」とか「いまの鳥、絶対なんか喋ったよね」とか、そういうところにあるものって、僕はすごく好きです。人間の幸せって、実はそういう所にあるんじゃないかと。歌が好きな人には、超おススメです!!


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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです(ノ^-^)ノ
音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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