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Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

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『Archie Shepp / Life at the Donaueschingen Music Festival』

ArchieShepp_OneForTheTrane.jpg 日本では『ワン・フォー・ザ・トレーン』というタイトルで発表された、フリージャズのアルバムです。なぜそういうタイトルかというと、"One for the Trane"という曲しか入ってない事と、コルトレーンに絡めておいた方が一杯売れると思ったからじゃないかと(^^;)。ポップスやロックや普通のジャズあたりが音楽の全てだと思っていた頃、アルバム1枚で1曲というのに、ちょっとビビりました。グランドファンクの10分のパフォーマンスですら「よくこんなに長く演奏していられるな」なんて思ってたぐらいでしたから。感性が産業音楽に飼いならされていたんでしょうね。

 アーチ―・シェップは、フリージャズの代表的なサックス奏者のひとりですが、その中でも色々と逡巡していました。作曲でインプロヴィゼーションをコントロールしようとしてみたり、ブラスアレンジの上で一人だけ長時間にわたるゴリ押しフリーをやってみたり。で、このパフォーマンスは、そういう色んなもののバランスがすごく良いものと感じました。演奏は見事だし、コンポジションも構成も素晴らしかったです。
 たとえば…最初のピチカートからアルコに繋がるコントラバスのソロがいい!うしろで鳴っているカバサの彩りがいい!なんだこの素晴らしいベースは…ジミー・ギャリソンでした、なるほど、そういえばコルトレーンの『ライブ・イン・ジャパン』でも素晴らしいベースソロを演奏してました。
 そして、ルバートのベースソロが終わるとついにオケがインテンポで演奏し始めてアーチー・シェップの登場!うおおおおおおカッコいい!!しかもシェップのテナーサックスの音はあいかわらずエッジがパキッとしていてものすごくカッコ良い、録音も良くてすごい立体的!テーマが終わるとラズウェル・ラッドとグラシャン・モンカー三世のボントロが絡んできてカッコいい!メインはあくまでシェップさんで、ボントロふたりはソロをもらうのではなく、あくまでメインに絡む感じ。インテンポ部が終わるとボントロふたりが奇麗にリットを作りひと区切り。ここでレコードをひっくり返すとシェップの独奏。それが明けると有名な「いそしぎ」のコンボ演奏になり、そこからボントロのトゥッティが出てきてアッチェルして…いやーこれはフリージャズなんてものじゃない、良く構成された芸術音楽形式のジャズではないですか!普通のジャズって、歌謡形式を何度も循環してアドリブしてるだけなので、楽曲様式はえらく稚拙なんですよね。。でもこういう劇的構成を取ると、ジャズはあっという間に芸術音楽になるのがすごいです。

 一時期、アーチー・シェップには本当にハマりました。フリージャズと一口にいうけど、これは前編アドリブで通したような音楽ではなく、むしろメインストリーム・ジャズより入念に構成された音楽。今でも定期的に引っ張り出して聴くぐらいに好きなアルバムです。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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