書籍『12音による作曲技法』 ヨーゼフ・ルーファー著 入野義郎訳

12onniyoru sakkyokugihou シェーンベルクのディスクを久々にいくつか聴きましたが、さすがは大作曲家だと改めて思わされました。シェーンベルクといえば12音技法という作曲法が代名詞となっていますが、その作曲技法を紹介した本がこれ!ちなみに、日本語訳をした入野義郎さんという方は作曲家で、日本人の12音技法を用いた作曲家としてはたぶん一番有名な人です(^^)。

 とにかく古い本なので、入手は困難かも。でも、12音技法について書かれた本で日本語に翻訳されたものはこれしかないので、音大の図書館で読むか、高くても中古を買うっきゃないっす。この本、書かれた年代が古いもので、漢字は読みづらいし、今とは常識が違くって「悟性」みたいな観念が出てきたりして、読むのに苦労するかも。でも、作曲技法的に関する部分はけっこうざっくりしていて分かりやすいです。もしバッハの作曲技法や対位法や19世紀のロマン派音楽の作曲法が理解できているなら、6章から読み始めても大丈夫。12音技法って、概略だけは他の作曲関係の本でも、音楽辞典にも、いろいろ書かれてますよね。基本形、反行形、逆行形、逆行形の反行形、という例のヤツです。でも、実際に作曲しようとすると、「和声はどうなるの?」とか「リズムは?」とか、それだけではとても使い物にならないというか、疑問だらけ。それがこの本では、7章にリズムと和声に関して書いてあります!!ここがこの本の最初の重要な所(^^)。そしてもうひとつ。12音技法って、とってもシステマティックかと思いきや、かなり単純な法則なので、「これでどうやって音列を組織化すればいいの?」と途方に暮れてしまうわけですが、この本ではシェーンベルクの実際の曲を分析して、当人がどうやって曲を作り上げたかが解説されてます(^^)。いや~、こういう本って、実際の譜例を出してくれるといちばん理解しやすいというか、具体的なのでありがたいです。

 というわけで、12音技法を本当に作曲に役立てようと思ったら、これはマスト本じゃないでしょか!!




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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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