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『Diego Schissi Quinteto / TIMBA』

Diego Schissi Quinteto - TIMBA  ディエゴ・スキッシと読みます。ピアニストです。今年(2016年)発表、超リアル・タイムの、アルゼンチンのモダンタンゴです!いまのところ今年買ったアルバムの中でナンバーワンの作品かも?!

 冒頭、はげしい不協和音から始まり、一気にタンゴになだれ込んでいきます。おお~、かっこいい(^^)。そして、短めの曲がダアッと並ぶんですが、バンドネオンとコントラバスだけの曲があったり大編成の曲もあったりで、これがすべて小楽章のようにつながっていって、1枚のアルバムでひとつの作品みたいに感じます。これはよかったなあ。そうそう、音がぶ厚いので圧倒されますが、編成はピアノ、バンドネオン、バイオリン、ギター、コントラバスというわけで、いたって普通のタンゴバンド編成。

 タンゴって、タンゴっぽい曲の作り方やアンサンブルのさせ方みたいなものがあるんだろうな、と感じます。それが何なのかといわれると困るんだけど(^^;)。たとえばコード進行とかだと、モダンタンゴの名曲(「アディオス・ノニーノ」とか「鮫」とか)とそっくりなコード進行が、どのアーティストの新曲にも出てきますしね。それって、「タンゴ」と名乗る以上、どこかにタンゴ的なものを感じて作っているわけで、それが良さでもあるし、縛りにもなっている気がします。そんな制約のなか、今のタンゴのどのあたりが進化しているかというと、楽曲の様式と和声の範囲が、けっこう進んでいる感じがします。和声で言えば、このアルバムだと、けっこうジャズっぽい和声も出てくるし、不協和音も無調もあり。ソングフォームは、ジャズみたいなコーラス形式を取らずに、クラシックのように起承転結をつけていく所は、今のタンゴをジャズやポップスやフラメンコなどの他のワールドミュージックよりも一段高いものにしているように感じます。聴いていて、「ああ、こういうソングフォームというのがありうるのか」と、ちょっと感動したところが随所にありました(^^)。

 個人的な感想を言えば、2010年代の現時点でいうと、いつの間にやらエンターテイメントになってしまった今のジャズやロックに比べると、タンゴの方が全然挑戦的で面白い音楽に感じます。客に媚びず、自分がカッコいいと思う音楽を突き進んでいる感じ。音楽はこうあって欲しいですよね(^^)。日本に住む僕にとっての問題は、たぶん言語の壁、流通の壁、メディアの壁なんじゃないかと。今の日本で、タンゴの新情報を伝えてくれるメディアなんて「ラティーナ」ぐらいしかないですしね。ラティーナ、楽しみに読んでたんですが、近所の本屋がつぶれちゃったのでどうしよう。。そんなわけで、日本ではあまり聴かれる事もないまま消え去ってしまう1枚なのかも知れませんが、これは聴いて損のない、超優秀な現在進行形の音楽だと思います!!


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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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