『MAHAVISHNU ORCHESTRA / The Inner Mouning Flame』

MAHAVISHNU ORC_Inner むかしはマハビシュヌ・オーケストラといえば間違いなくライブ盤だったのに、久々にこのスタジオ録音のアルバムを聴いたら、記憶にあった印象よりカッコ良かった(^^)。特に、ビリー・コブハムのドラムが、以降のロック寄りフュージョンの原型みたいな千手観音状態のオンビートでイイ、マクラフリンは記憶よりもすげ~ロック!1971年、このバンドのデビュー盤です!

 自分の中で面白い発見をしてしまいました。このバンドの音楽をフュージョンという目で見ると、どうしても50~60年代あたりのモダンジャズが持ってる表現や作曲のレベルと比較しちゃって、マイナス点を感じてしまうみたいなのです。たとえばこのアルバムは全員そろって速弾き一辺倒、音符はシンコペーションさせずに16分を全部埋めるので歌いませんし、ディナーミクもffかppかみたいな両極端で、表現に中間がないものだから「押す」か「引く」かしかなくなっています。そういうマイナス点を感じちゃってるくせに、嫌いじゃないんですよね。なぜなんだろうか…と考えたところで思ったことが。このバンドってフュージョンと言われるけど、ジャズの要素なんてほとんどないんじゃないかと(*゚∀゚)エヘヘ。というわけで、これをスタジオミュージシャンの作ったロックみたいなものとして聴くとどう感じるかを試してみたところ…おお~カッコいい(^^)。マハビシュヌ・オーケストラをカッコよく感じるためには、インスト・ロックバンドとして聴くといいんじゃないかと思った次第です。

 さすがにシェーンベルクやドルフィーやピアソラを通過した後に聴くと、若い音楽だなあと感じます。でも、ヤン・ハマーもジョン・マクラフリンもビリー・コブハムもジェリー・ゴールドスミスも、この頃は実際に若かったんですし、やっぱり若者による若者のための音楽という溌剌とした感じがあって、そこがすごく良かったです。最後の"AWAKENING"という曲の超高速ユニゾンのカッコよさなんて、やっぱりジャズというよりロックの持っている美感ですよね(^^)。

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Bach Bach

Author:Bach Bach
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音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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