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Category: CD・レコード > 日本のロック・ポップス   Tags: ---

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『りりぃ / タエコ』

Lily_Taeko.jpg 残念な事に、追悼記事を兼ねた日記になってしまいますが…今は消えてしまった陰のある日本の女性シンガーの系譜、第3弾はりりぃさんです!このアルバムだけを見るとどっちが歌手名か分かりませんが、「たえこ」じゃなくって「りりぃ」が歌手です(^^)。しかしりりぃさん、一週間ぐらい前に逝去なさってしまいました(・_・、)。ご冥福をお祈りします。

 りりぃさんは、ハスキーな声で歌うシンガーソングライター。このハスキーで幸の薄そうな感じが、普通の歌を歌っても幸の薄そうな女性に感じさせてしまうというマジックの始まり。ふつうの歌を歌っても、深いことを言っている気にさせられてしまうのです(*゚∀゚*)。でも、ドロドロまではいかないこのさじ加減が個人的にはすごく好き。アングラや演歌になると、僕にはちょっとドロドロしすぎてね( ̄ー ̄)。。そんなりりぃさんの歌で好きな曲が2曲ありまして、そのひとつがこのアルバムの1曲目に入っている「水の音」、これがものすごく良く出来ていて、本当に素晴らしい!!この曲でハートをわしづかみにされてしまいました!まず、音の世界観に引き込まれてしまいます。Eマイナーのギターのアルペジオが、トレモロが掛かったような音で、モリコーネの映画音楽に出てくるような独特の哀愁。大サビはメジャー転調して、流麗で感動的なピアノパートへとなだれ込みます。そして第3コーラスは今まで背景にいたストリングス隊がカウンターメロを取tり、最後はアッチェルしつつフェードアウト。いやあ、音の作り方もアレンジも、もその素材となっている曲も、全部いい!これは大名曲と思います!!

 アルバム全体はロックバンド&歌謡曲アレンジという感じで、ブラスアレンジやギターやドラムのサウンドメイクなど、あちらこちらが古臭いです。でも、これを良いと感じるかどうかはきく人次第。この古臭さこそが、日本の場末のカラオケバーあたりのニュアンスを感じさせているんじゃないかと。そして、古臭くはあるんですが、すごく丁寧に作られたスコアアレンジやサウンドアレンジで、練られたアルバムだと思います。
 ひとつだけ個人的な願望をいうと、すべての曲がりりぃさんの作詞作曲なので、せめて何曲かは弾き語りでやって欲しかった気も。ディレクターの色が強すぎて、りりぃさんの色が見えにくいんですよね。ディレクションもアレンジも素晴らしいんだけど、もう少しだけ素材の味も感じさせて欲しかった。まして、りりぃさんのピアノ弾き語りだけで素晴らしいものを僕が知っているだけに…あ、それに関しては、次回書きます(^^)。それから、ヒット曲「私は泣いています」が入っているのもこのアルバム。
 日本のポップス史にのこる大大名盤のひとつだと思います。「水の音」だけでもぜひ聴いて欲しい…。日本の庶民がみんな貧乏になってきて、法律も嫌な方向に改正されはじめて変な雰囲気になってきた今、良くも悪くも、こういう唄が理解できる時代に戻った気がします。


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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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