『Elizabeth Cotten / Freight Train and Other North Carolina Folk Songs and Tunes』

ElizabethCotten_Folksongs.jpg 趣味で「ギターを演奏できるようになりたいな」と思いつつ、ギターがいつまでたってもうまくならない僕からすると(仕事に追われて練習しないのが悪い- -*)、ベースラインとメロディラインをひとり同時演奏するフォーク系のギターはあこがれ。以前、カントリーのカーター・ファミリーのメイベル・アディントン・カーターのギターを紹介しましたが、ああいうのに弱いんです(^^)。ギターの一人多重奏は、他の楽器からすると超絶技巧のオンパレードといっていいんじゃないかと思うんですが、なかでもフォーク系のミュージシャンは、それがテクニックだけになっていなくって、すごくハートウォーミングな、聴いていて「ああ、すごく気持ちいいな~」ってなる人が多い所が好きです(^^)。ジャズやクラシックだと、技術を習得したい人が多くって、その披露大会みたいに思えちゃうものとなると、音楽として楽しめなかったりして(^^;)。

 ブルースにも、こういうフォーク系の要素の混じったものがありますが(ミシシッピ・ジョン・ハートとか)、エリザベス・コットンおばあさんは、どちらかというとこれ系でしょうか(すみません、詳しくないのでウソかも)。そして、ベース&メロディのアルペジオ系の一人多重奏がメッチャうまいうえに、すごくハートがあって聴いていてホッコリしてしまいます。これは必聴!!昔、日本盤はこれが唯一出ているものでしたが、もうすごいです。ジャケットを見ると分かりますが、左利き。驚くのは、右利き用のギターを、弦を逆に張り替えずにそのまま左で演奏するんですよ!!つまり、親指でメロディ、その他の指でベースや和声を作るんですね。これ、YouTubeなんかでわずかに演奏動画が残っていたりしますが、もうびっくり。こんなの見た事ないっす。こんなにまったり気持ちい音楽なのに、やっている事は超絶。エリザベス・コットンおばあちゃんのギターテクは、ボブ・ディランもあこがれ続けたそうです。
 コットンおばあちゃん、デビューは60歳。公民権運動以前のノースカロライナで過ごした黒人さんで、仕事はメイド。プロうんぬんじゃなくって、生活の癒しとして音楽を楽しんでいたから、テクニックがあっても歌心が失われなかったのかも。この「仕事の為じゃない」というところが、今の音楽に欠けている所な気がするんですよねえ…。日本だとあまり知られていない人かもしれませんが、この人は必聴。聴いた事のない方は、ぜひ!!


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Bach Bach

Author:Bach Bach
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音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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