
ウッドストックのサントラの大ヒットで味をしめたレコード会社が、1作目に未収録だった曲を集めて作った第2集!若い頃の僕はこれを買おうか迷ったんですが(スライが入ってたら躊躇なく買ってた?)、ジミヘン大量収録とマウンテン収録で決心してゲット!1枚目に入ってないアーティストは、マウンテンのほかにメラニーもかな?
まずジミ・ヘンドリックス。ハードロックやブルースロックというより、ワウをきかせまくってカッティングしまくりのファンクに近い事をやっていて、この独特のギターが妙にカッコよいです。ハードロック的にズバーンと来るんじゃなくって、グニャグニャしながらリズムがじわじわ癖になるというか・・・あたりまえですけどメッチャ上手いですね、なんで歌いながらあんなギター弾けるんだろう。。
ジェファーソン・エアープレイン。1枚目にも入ってたバンドで、僕はこのバンドで強烈に好きなアルバムがあるんですが、ウッドストックのパフォーマンスはイマイチかな(^^;)。でも、1枚目よりもこっちの方がいいです。ドラッグでラリってる人が作った躁状態のどこか地に足のつかない音楽といわれると、妙に納得してしまう。。曲はすごく凝ってて好きなんですけど、演奏がガタガタ、また女性ヴォーカルの方の(男女ツインヴォーカルのバンドです)グレース・スリックが音痴過ぎ、あとギターのヴィブラートが細かすぎて耳ざわりでどうもね…。でも、ヒッピー文化の集大成みたいなところがあったウッドストックのイメージに一番近いのって、実はこのバンドなのかも。
バタフィールド・ブルースバンド、ブルースハープの演奏が強烈!これはいいっす!ホワイトブルースのハープフューチャーのバンドでは、僕はJ・ガイルズよりもバタフィールドの方が上に思っちゃうなあ。途中からギターが弾きまくってますが、このギターって誰なんだろう。ただのブルースジャムと言われればそれまでかも知れないけど、イントロのハープを聴けるだけで僕は満足っす。
ジョン・バエズ、バンドミュージックが続いた後に、綺麗なアルペジオのアコースティックギター弾き語りが来ると落ち着きます(^^)。これはドラッグ文化というのとは真逆で、アメリカの田舎暮らしのマジョリティーの感性というのは、むしろこういう音楽に近い気もします詞の内容もけっこうまともで、かなり大きな拍手を受けてます(^^)。
クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング。モダン化したカントリーという感じで、1集でも2集でもけっこう大きく取り上げられてるんですが、CSN&Yはいつも飛ばしちゃう(&p゚ω゚*)。でも、こちらに入ってる
「Guinnevere」という曲だけは恐ろしく良い!静かで暗くて、でもコーラスがゾッとするぐらい綺麗。この曲だけは素晴らしすぎて聴き入ってしまいます。。
マウンテン、なによりヴォーカルが強烈!!1集2集を合わせて唯一のハードロック、どこかで聞いた話だと、ウッドストックで一番盛り上がったステージはマウンテンだったなんていう話も。このCDを聴いて思ったんですが、マウンテンってハードロックの中ではけっこうブルース臭かったりカントリー臭かったりする所がありますよね。ウッドストックを聴いてると、アメリカではカントリーやフォークが根強く聴かれてるみたいだし、しかもけっこう保守層の多い国でもあるので、当時でディープパープルみたいにクラシックっぽい感じのハードロックをやると「これはアメリカの音楽じゃない」となっちゃうのかも知れませんね。どっかにブルースやカントリーが入ってないと、みたいな。日本と違って自分の国のアイデンティティとかを大事にしそうですし、このアルバムを聴いてなんとなくマウンテンの見方が変わりました。
ほかにはキャンド・ヒートなんかも入ってます。ジミヘンは後にウッドストックの演奏フル収録のビデオが出たし、オムニバス的なアルバムでもあるので、今となってはなかなか聴く切っ掛けのないアルバムかも知れませんけど、僕はけっこう好きなアルバムです(^^)。
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