心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

Response: --  

『ハイティンク指揮・アムステルダムorch. / ショスタコーヴィチ:交響曲13番"バビ・ヤール"』

shostakovich_BabiYar.jpg 音大生だった頃、クラシックを学ぶ学校に行っていたくせに、聴くのはフリージャズとか現代音楽とか、そういうものばかりでした。普通のクラシックって、響き的につまらなくって(。_。*)))。そんな僕が、王道にあるようなクラシックの中でよくきいていたのが、ショスタコーヴィチのこの曲でした。

 この音楽、重く、暗く、そして深いです。交響曲ではありますがバスのソロと合唱が入っています。出だしは「バビ・ヤールに記念碑はない」。その後も「今、私は自分がユダヤ人であるように感じる」と、そんな詞が続きます。更に、ショスタコーヴィチ自身がスターリン時代のソ連の作曲家であって、支配体制から活動を制限されていたり(独裁者にうまいこと取り入って作曲家活動を続けられるように賢く生きた人、みたいなヒドい言い方をする人もいる)、そんな具合で、政治的な側面なんかから語られる事も少ない作曲家です。確かにそういう側面もあるかとは思いますが…この見事な曲と見事なオーケストレーションを前にして、「体制にうまく取り入っただけの人」みたいな言葉を言う気には到底なれません。私は、冒頭のアダージョの部分を聴いただけで、もう全身の震えが止まらなくなるぐらいに、感情を揺さぶられました。これだけ見事にオーケストレーションを操る事の出来る作曲家って、ひとつの時代にそう何人もいないと思います。構造は、物語の進行に合わせて色々なシーンがフラッシュするかのように出てきて…バラバラであったようなこれらが、音楽が進むにつれて見事にひとつにまとまっていく感じ。

 そんなわけで、私はナチに占領され、多くのユダヤ人やウクライナ人が虐殺されたキエフの一都市バビ・ヤールを題材としたこの音楽を、そうした社会派的な側面と音楽をある程度切り離して、かなり音の方面に重点を置いて聴いていたような気がします。とはいえ歌のパートが音楽でど真ん中にあるので、無視して聞く事なんてできないんですが、それでもこの暗く、重く、鎮魂歌のように鳴り響くこの音の圧倒的な迫力のほうが、僕にはえらくリアルなものに感じられたのでした。




関連記事
スポンサーサイト

09 2017 « »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
検索フォーム
アド
これまでの訪問者数
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Archive

RSS