『Nina Simone / Let It All Out』

NinaSimone_LetItAllOut.jpg 前の記事で書いた『パステル・ブルース』と同じ1966年に発表されたニーナ・シモンのアルバムです。ジャズのピアノトリオで歌っているものがメイン(ピアノはシモンさん本人)なので前作の姉妹盤みたいな感じ。でも、それに管弦を加えて劇的な音楽にしてる「For Myself」とか、カウボーイソングっぽいアコースティックギターのカッティングだけで聴かせる「The Ballad Of Hollis Brown」(これ、詞もすごい!)とか、こちらのアルバムの方がバラエティに富んでるかな?
前作はめっちゃディープなスピリチャルっぽい曲が入っていてこっちにはないとか、曲想とか、歌い方とか、演奏とかのぜんぶが、直前2作と比べると、すこしだけ軽い感じです。あんまりドロドロのところまで突き進まずに、小粋に軽く流してる感じ。これはこれでいいんですが、やっぱりあのニーナ・シモン独特のディープな世界を聴きたいなら、このアルバムじゃないかも(^^;)。あと、なんていうんでしょうか、この時代のニーナ・シモンさんは、ジャズに近かったころに比べると深みが出たのとひきかえに音痴になった(゚∀゚*)。。

 今回まとめて書いたニーナ・シモンの3枚のアルバムは、60年代なかばに彼女が契約していたフィリップスで発表したもので、僕的にはこの時代が一番好きかも。でも、その前のベツレヘムやコルピックスというジャズ色の強いレーベルで残したアルバムも、この後のRCAビクターというブルースやスピリチャルに強いレーベルに残したアルバムも、いいモノがいっぱいあります。ジャズからもソウルからもブルースからも異端視されがちな人ですが、いいミュージシャンというのはたいがいボーダーレスなもんですよね。この人のアルバムは全部聴いてもいいと思うぐらいにのめり込んだ事があるんですが、すっごくいっぱい出てるので、いまだに達成できてません^^;。あ、そうそう、ジャズを聴く人にとっては、ベツレヘムやコルピックス時代のニーナ・シモンがベストでしょうし、、ブルースやゴスペル系が好きな人にとってはRCA時代が好きかも。でも、どれもいいんですよね~(^^)。。コルピックス時代のアルバムはけっこう持っているので、いつかまた紹介したいとおもいます。

関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです(ノ^-^)ノ
音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
フリーエリア
検索フォーム
リンク
最近気になってるCDとか本とか映画とか
 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
これまでの訪問者数
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
アド