
僕はずっと、「ジャズの人がロックっぽい事をやったフュージョンはイマイチ、でもロックの人がジャズを取り入れたフュージョンはカッコいい」と思ってました。でも、最近それがあやまった理論だったことに気づいてしまいました。
単にジェフ・ベックが好きだっただけという事に気づいたのです(^^;)。そんな
ジェフ・ベックのアルバムの中で、いちばん好きなのがこれ、『ゼア・アンド・バック』です!1980年のレコードです。
このアルバムとの出会いはとっても不純で、新日本プロレスの次期シリーズ来日外国人の紹介VTRの時に流れる曲が、このアルバムの1曲目「STAR CYCLE」だったから(^^;)>。小4ぐらいだったかな、これがメッチャクチャカッコよくって、テレビ朝日に連絡して曲名をきいたのでした。インストロックに目覚めたきっかけは、子供のころに夢中になってみていたプロレスラーの入場テーマだったという(^^;)>。
ピンクフロイドの「吹けよ風、呼べよ嵐」を知ったのはブッチャーの入場テーマ、
レッドツェッペリンの「移民の歌」はブロディ、キャメルの「キャプチュード」は前田日明さん(怖くて呼び捨てできない^^;)、ファンクスは日本のクリエイション…などなど。その中でも群を抜いてカッコいいと思った曲が、ジェフ・ベックでした。テレビ局に電話してアーティスト名と曲名を知った僕は、今度はレコード屋でその曲の入ったアルバムをレコード屋のオッチャンにたずねて買って、ダッシュで家に帰った!!そして…いや~メッチャクチャに感動しました。カルチャーショックといっていいレベル、その日に何度聴いた事か、ふっとばされたような感覚でしたね~。まず、こういう音楽で歌が入ってない事にまず驚き。そして、ギターやキーボードのものすごいカッコいい演奏に驚き。こういう音楽があるという事を知った感動。というわけで、さすがに子供なので子供なみの感想しかなかったわけですが、いま聴いてもメッチャかっこいい。曲も、「スターサイクル」以外もいい曲だらけ、しかもバラエティに富んでます。
今きいて思うのは、まず演奏と曲想がぴったり一致してる事。ジェフ・ベックって、普通のロックバンドみたいなのもやったりしてますが、スリーコード的な音楽や、あるいは8ビート系ロックだったりすると、こういう縦横無尽なアイデアではギターを弾けなかったんじゃないかと思うんですよね。そこでちょっとビックリするのは…色々な音楽をやりながらようやくフュージョンっぽいインストロックにたどりついたジェフ・ベックは、以降この路線まっしぐらになるわけですが、じゃあこの路線で誰が曲を書いてるかというと、ジェフ・ベックじゃなかったりする(^^;)。でも、「ジェフ・ベックっぽい曲」ってあるじゃないですか。そこがすごいと思います。というわけで、陰の主役は
ヤン・ハマーなんでしょうが、やっぱりそれをものにしてるのはジェフ・ベックなんだと思います…。
これはムッチャクチャにカッコいい、
ロックやフュージョンが好きな人は、ぜったいに聞き逃してはいけない超名盤だと思います!!
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自分も御多分に漏れず、プロレスラー入場曲で歌手名やら曲名やらを
覚えた口ですが、TV局に電話するほどのパワーはなかったな~。
フリーバーズの「freebird」はいつもサビに行く前に終わってしまい
悲しかったです。